南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

伝道師、逝く

“ジャパンポップカルチャーの伝道師”こと、櫻井孝昌氏が亡くなった。
アイドルらに動揺広がる……ポップカルチャー研究家・櫻井孝昌さん事故死報道 | RBB TODAY


日本の文化を海外に発信することをライフワークとし、モーニング娘。など、海外で人気を博するアイドルたちを“同志”と呼ぶ姿勢には心からうたれるものがあった。
つい先日までツイートを見ていたので驚きとショックを隠せない。




氏が念願だったというアニメ・アイドル・ロックバンドの混合イベント、『Japan Pop Culture Carnival in Matsudo 2013』(JPCC)は楽しみにしていて、仕事でほとんど徹夜明けながら駆けつけたものである。
【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】第66回 世界に向けて、ジャンルを越えたライブイベントを櫻井プロデュースで11月開催 | asianbeat
【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】第79回 前に向けて闘うアイドルの生の声!~Japan Pop Culture Carnival① | asianbeat
【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】第80回 点を、線、面に!奄美の歌姫から最前線のアイドルまで~Japan Pop Culture Carnival② | asianbeat
【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】第81回 悲願のコラボ「アーバンギャルド×上坂すみれ」も登場! ジャンルなんて関係ない!~Japan Pop Culture Carnival③ | asianbeat
【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】第82回 文化外交で出会った大切な同志、影山ヒロノブ、田中れいな、SU-METAL(BABYMETAL)らとジャンルを超えて~Japan Pop Culture Carnival④ | asianbeat
会場まであと少しというところで豪雨に遭い、走って会場に駆け込んでTHE ポッシボー(現・チャオベッラ チンクエッティ)の握手会に並んだら、後藤夕貴殿に「それは雨? それとも汗?」と笑われたのもいい思い出である。


モーニング娘。のフランス公演、いわゆるプラチナ期からアイドルを見守り始めた人であったが、それ以前のアイドルにも畏敬の念を抱いていた人でもあった。


そういえば、前記JPCC2013では、ロビーでLoVendoЯのチケット売り場に元メロン記念日チーマネ氏が居たなぁ…。
いつの日かメロン記念日が再結成した時に、そのライブに駆けつけている氏の姿を想像していただけに、とても残念である。



アップアップガールズ(仮)はごく初期から目をかけてもらっていて、櫻井氏主催のイベントによく呼ばれていた。
第32回 リンリン&佐保明梨。ハルビンでの日中アイドル共演の現地詳細レポート | asianbeat
【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】 アイドル×バンド、原宿×下北沢。日本にしかないものをもっとコラボしよう。 | asianbeat



また、今年7月にカナダのトロントで開催された「日本夏祭」に福岡のアイドルグループ・LinQを連れて行ったのも櫻井氏であった。
【櫻井孝昌のポップカルチャー見聞録~世界が愛する日本を追いかけて~】第33回 カナダ・トロント「日本夏祭」~LinQの文化外交ライブにカナダ人3000名が集まった! | asianbeat
そのトロントで、LinQのメンバーはワールドカップを控えてカナダ遠征中のラグビー日本代表と出会うことになる。

日本代表 アメリカ・カナダ遠征レポート|日本ラグビーフットボール協会|RUGBY:FOR ALL「ノーサイドの精神」を、日本へ、世界へ。
これがきっかけとなって、8月に福岡で行われた日本代表-ウルグアイ代表戦にて、LinQオープニングアクトを務めることとなった。
LinQ“不敗神話”継続!ラグビー日本代表戦で勝利の女神に - 音楽ナタリー
地元福岡のアビスパといい、ホークスといい、今、最強の勝利の女神といえるLinQをワールドカップ直前のエディーJAPANに引きあわせてくれたのは櫻井氏であった。



正直、愛情が強すぎて、その熱すぎる文章にひいてしまうこともあったり、「国際オタクイベント協会」(I.O.E.A)なんてものを設立して、いくらなんでもそのネーミングはないよなぁ…などと思ったりしたこともあったが、この人のハロプロやアイドルに対する思いは確かなものだったように思う。



謹んでご冥福をお祈りします。