演劇女子部「一枚のチケット〜ビートルズがやって来る〜」特設サイト
今やコンサートが当たり前に開催されている日本武道館は 昭和41年までは神聖な武道の場所とされ、歌手はおろか外国人アーティストに貸し出す事はなかった。
それを打ち破ったのはエリザベス2世女王陛下からMBE勲章を授与され、音楽使節としてイギリスからきたビートルズだった。
日本に大旋風を起こしたビートルズは いろんな日本の歴史を塗り替える社会現象にもなった。
ビートルズの公演を待ち望む女子高生たち。
しかし、親や教師たちはロックを不良のものとして 公演に行く事自体を禁止している。もし公演にいったら退学になるかもしれない。
その上、警備を担当する警察官僚たちもビートルズが来ることを拒んでいた。
様々な人の交錯する想いを一身に引き受ける一人のプロモーターがいた。
永島達司。彼はのちに「ビートルズを呼んだ日本人」として歴史に名を残す。
この舞台はそんな3つの視点から当時の世相を描いた感動の物語である。
日時
2017年11月27日(月)〜2017年12月3日(日)
会場
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
料金
全席指定 一般 \8,000(税込)
■スタッフ
http://gekijyo.net/Gekipro/stage/2017/08/gekijyo201712.html
脚本:清水有生
演出:星田良子
音楽:和田俊輔
歌唱指導:新良エツ子
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ(BS-TBS)
主催・企画・制作:BS-TBS/オデッセー
配役
役名 | 役柄設定 | 演者 | 備考 |
---|---|---|---|
永島達司 | プロモーター。協同企画社長 | 矢島舞美 | 元℃-uteリーダー |
中尾勇一 | 協同企画社員 | 喜屋武ちあき | 元風男塾リーダー |
三上和子 | 協同企画社員 | 西川美咲 | |
ビック・ルイス | ビートルズのマネージャー | 汐月しゅう | |
若菜真太郎 | 自由の森学園教師 | 上野なつひ | |
一柳みどり | 自由の森学園教師 | 清水佐紀 | Berryz工房キャプテン |
河原崎ユリ | 自由の森学園生徒 | 高瀬くるみ | Hello!Project |
峰岸美佐子 | 自由の森学園生徒 | 小野田暖優 | 演劇女子部 |
中条祐子 | 自由の森学園生徒 | 石井杏奈 | 演劇女子部 |
高鍋礼子 | 自由の森学園生徒 | 清野桃々姫 | Hello!Project |
バーテンダー | 江本純子 | 毛皮族 | |
大河内克己 | 警視庁警備担当 | 汐月しゅう | |
細井真之介 | 評論家 | 福永マリカ | |
大畑良徳 | 評論家 | 武者真由 | |
正力松太郎 | 読売新聞社社主 | 江本純子 | |
西浦ユリ | 河原崎ユリの51年後 | 江本純子 | |
西浦ユウヤ | ユリの孫 | 清水佐紀 |
あらすじ
協同企画*1社長:永島達司(矢島舞美)はナットキング・コールなど大物外国人アーティストを日本に呼び実績をあげていたが、まだ会社の経営は苦しかった。
1966年のある日、ビートルズのマネージャー:ビック・ルイス(汐月しゅう)から連絡があり、永島はロンドンへと向かう。ルイスの話は「ビートルズが日本公演をやりたがっている。その一切を君に任せたい」というものだった。条件は「1万人規模の会場、入場料6ドル*2」、ギャラも破格の安価だった。
公演の季節は梅雨。日本に1万人規模で屋内の会場は日本武道館しかない。しかし武道館は武道の聖地とされ、外国人アーティストはおろか国内の歌手にさえ貸し出したことがない。初めは断ろうと思っていた永島だったが、ビートルズを日本に呼ぶこと、日本武道館でコンサートを開催することに意義を感じ、社員の中尾(喜屋武ちあき)らと共にビートルズの日本武道館公演を実現させるべく奔走する。
世間ではまだ「ロック=不良」のイメージが強く、「神聖な日本武道館を使わせるな」と細井真之介*3(福永マリカ)らの評論家たちも反対意見を述べ、佐藤栄作首相もその意見に同調するひとことを漏らす。警備担当の大河内克己(汐月しゅう)も治安の観点から公演を中止するよう永島に申し入れる。
公演主催の読売新聞社社主の正力松太郎(江本純子)は永島に「武道館は反対意見が多い。後楽園球場にしたらどうか」と話を持ちかける。永島は再びロンドンに飛び、ルイスと対策を練る。
一方、自由の森学園のビートルズファンの女子高生たち(高瀬くるみ他)は、公演チケットが当たるライオン歯磨を大量に購入。しかし学年主任の若菜(上野なつひ)は彼女たちに「ビートルズを観に行ったら退学」と告げる。どうしても観に行きたい生徒たちは教室に立て籠もる。彼女たちの担任教師:一柳みどり(清水佐紀)も実はビートルズの大ファンで…。
人々のさまざまな思いのなか、1966年6月30日・ビートルズ日本武道館公演当日を迎える。(上演時間・約1時間50分)
――つづけ――