南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

野外上映会 「活弁付きドタバタコメディ短編集」@西生田小学校(8/24)後編


チャプリン短編、クレイアニメも 夏の野外上映会 川崎 | 話題 | カナロコ by 神奈川新聞
 
 

上映

いよいよ上映。
ビールと焼きそばを買って、最前の端っこが空いていたので持参した座布団で陣取った。

最初に地元の議員の挨拶と弁士(山城秀之・山内菜々子両氏)の紹介があった。
議員さん方、「楽しんでいってください」程度の簡単な挨拶で良かった(笑)


最初にオープニングアクト的に、クレイアニメ『映画の妖精 フィルとムー』の上映。

俳優の齊藤工氏が関わっている。


作品

チャップリン(1889-1977)の2作品は安定の面白さ。


両作品ともヒロイン役はチャップリン短編ではおなじみのエドナ・パーヴァイアンス(1895-1958)。


この人の名前、かつては「パーヴィアンス」表記だったが、最近では「パーヴァイアンス」となっている。こちらの方が原語(Purviance)の発音に近いらしい。



ラリー・シモン(1889-1928)作品は初めて観た。

チャップリンと同い年なんですな、この人。
一時期は三大喜劇王チャップリンキートン・ロイド)の人気を凌ぐ勢いであったという。
1990年代にラリー・シモン作品を初めて見た志村けんが驚愕したというエピソードがある。
残念ながら、現在ではその作品の大半が失われているという。
この『爆進ラリー』も原題不明の古い再編集フィルムらしい。前半と後半とでストーリーの雰囲気が違うので、どうも2つの作品を繋げたもののように思える。
とはいえ、とても面白かった。

後半のカーレース場面、相棒(助手?)役の黒人男性がいい味出していた。


『ドタバタ撮影所』は製作年・監督・主演等、詳細不明とか。
でも、めちゃくちゃ面白かった。この日最大の収穫。


シナリオライター志望の青年ジョニーが、街で偶然出くわした憧れの女優の落とし物を届けようと撮影所に行くが、撮影用のライオンをうっかり逃がしてしまったりの珍騒動が繰り広げられる。





夏の野外、生ビール片手に観る無声映画活弁付きなんて最高であった。
客層は夏休みの小学校校庭ということもあって親子連れが多かったが、子供たちにとっては生まれて初めて観るのかもしれない無声映画。それが爆笑に次ぐ爆笑の渦で、スラップスティックは強いなぁ…と感嘆。







――野外上映会 「活弁付きドタバタコメディ短編集」、了――