南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

今月の『Confetti』


『Confetti』2月号(16ページ)


昨年の『サンポジウム2011』以来、ひさびさの公演となる散歩道楽の『ストロンガー』。
(「特別公演vol.2」とあるが、「特別公演」というのは、劇団主催の本公演と、ゲキハロなどのUFA主催の公演との中間、という意味らしい。vol.1は『ロマンチックにヨロシク』


劇団オンライン
散歩道楽公式
作・演出:太田善也氏のインタビュー。
今回の作品は、社会性のないダメ兄妹の物語で、「ダメな人間の中にある少しの強さ」がテーマであるらしい。

東日本大震災を通して僕が感じたのは、圧倒的な無力感でした。そして、被災した方々が立ち直り、必死で生きようとする姿に、なんだか『お前が、頑張れよ!』と言われてるような気持ちでいっぱいになって、ストレートに『強さってなんだろう』と考えました」

「僕はダメな人間に魅力を感じるんです。自分も含めて、人間ってそんなに立派なものじゃsないと思うんです。暗い人間でも、すぐに挫けてしまっても、それはダメじゃない、そういうことを伝えたいですね。
そんな本作は、何年にもわたって「何かが欠けた家族」をテーマとしてきた太田氏の集大成だ。


確かに、『かば』シリーズでも『すこし離れて、そこに居て』でも、描かれていたのはそういう家族であった。
もしかすると、『メロン記念日物語』も、そういう一種の家族の物語として考えていいのかもしれない。


注目の配役は、主役となるダメ兄妹、激太りして引きこもりとなった兄役が植木まなぶ氏(散歩道楽)、素行が悪く根気のない妹役が萩原舞殿(℃-ute)。
そして兄妹と敵対する妹の同級生役が中島早貴殿(℃-ute)、とある。

℃-uteで最年少、15歳の彼女をあえて中心的な役に据えました。これは彼女たちのファンにとっても新鮮だと思います。芝居経験が少なく、思春期特有の不安定さと素直さ、そして良い声を持っている。これらが役柄と重なって魅力的です。役者・萩原舞をお見せしますよ」

観に行きたくなってきた。