南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

横浜BLITZ THE FINAL THE ポッシボー×アップアップガールズ(仮) 『聖地 横浜BLITZ』(10/7)感想

たいへん遅ればせながら簡単に感想をば。


さながらスポーツで、異なるチームカラーのライバル同士の対戦を見ている感覚だった。
攻守バランスとれ、セオリー通りにきっちり攻めてくるポッシ。
それに対して、ディフェンスにやや不安はあるが勢いで攻めまくるアプガ。
全盛期の巨人-阪神戦というか、全盛期のラグビー早明戦というか…。
こういう異なるタイプ同士の対決は、どっちが勝ちだとかどっちが正しいとかじゃなく、観ていて本当に楽しい。


そして、横浜BLITZファイナル。
もちろん横浜BLITZといえば、ハロプロエッグ以外にも思い出深い会場である。
例えば当該ブログにて以前に触れたが、メロン記念日お願い魅惑のターゲット』ライブバージョン(インディーズ版)のMVが撮影されたのもここだった。
ドリームモーニング娘。の結成及びツアー決定が発表されたのも、ここでのモーニング娘。1期メンバーのイベント(ペンタゴン・トライアングル)でのことだった。
発表された瞬間、念願叶った3人(中澤裕子飯田圭織安倍なつみ)ともが一斉に泣き始めたのは、筆者生涯忘れないと思う。
またちょっと変わったところでは、石川梨華殿が“推しメン”という言葉の意味を知ったのもここでのイベントの時のこと。
美勇伝の握手会にて、
「ラーメン・つけ麺・梨華推しメン」
と言ったヲタが居て、石川殿は意味がわからなかったらしいが、あとで他のメンバーに聞いて知ったというエピソード。


その横浜BLITZのファイナル、大トリは当然の如くクレイジーケンバンドであったわけだが、そのファイナルウィークにポッシとアプガという、ここから巣立ち、横浜BLITZでの単独ライブ実現をひとつの目標とし、共に2013年夏に帰還を果たしたハロプロエッグ出身の2組でライブが出来たことは本当に喜ばしい。
昨今の某競技場における見苦しいラストライブ争い(スポーツ界の方では盛り上げ方がうまくいってるのに、芸能界の方ときたら…)。もちろんそのメンバーには罪はなくて、見苦しいのはそのメンバーにまつわる欲深い大人どものことだが。
そういう見苦しく欲深い大人どもには『上々少女’s#93』のラストシーン、「横浜BLITZを見上げて号泣する古川小夏」の映像を見せてやりたい。
こういうメンバーが居てこそ、その会場のラストライブをやれる資格があるんだよ、と。
あなたたちが金づるにしているグループの中にライブ終了後、その競技場を見上げて「帰りたくない」と、号泣するメンバーが居ますか?と。
そういう意味では横浜BLITZは、横浜BLITZに思い入れのある出演者と横浜BLITZに思い入れのある観客に見送られて、幸福な最後を迎えられたのだと思う。




――横浜BLITZ THE FINAL THE ポッシボー×アップアップガールズ(仮) 『聖地 横浜BLITZ』、了――