知人の知人のそのまた知人くらいのマスコミ関係の人から連絡があって、
「今度、AKB48の仕事をするかもしれないので、一度話を聞きたい」
とのこと。
知らんがな。
メンバーの顔もわからぬ…。
この人は、筆者がハロプロが好きであることは知っているのであるが…。
どうも勘違いされているらしい…。
「AKB48のことはよく知らない」
と正直に答えると、
「あ、そうなの?…まぁ、それでもいいから」
というわけで、とりあえず会うことになった。
「AKB48は知らないの?」
「メンバーの顔も名前も知らない」
すると彼は話題を変え、
「まぁいいや、秋葉原の話を聞かせてくれ」
と言う。
「最近いつ行った?」
秋葉原…?
いちばん最近…?
いつだったかなぁ…?
もう、何の用で行ったんだかも忘れてしまった。
とにかく、ずいぶん前のことになる。
なんか、電球かなんか買った覚えはあるのだが…。
わざわざ秋葉原まで電球だけ買いに行ったはずもあるまい…。
少なくとも、今世紀になってから行ってないのは確かだ。
「えっ、どうして?」
「だって用事ないですもの」
「ハロプロの店とかないの?」
「ないですよ」
「なんで?」
「なんでって言われても…」
「なんで作らないんだろ?」
いや、そんなこと言われてもなぁ…。
「じゃ、ハロプロの店ってどこにあるの?」
「都内だと、渋谷と原宿と上野…」
「渋谷ぁ〜?」
「上野ぉ〜?」
…というわけで、まことに話が噛み合わない。
要は取材(というほど大層なものでもないが)する側の先入観が強すぎると、現実と食い違いが出てくるからなのであろう。
なんか学生の頃、週刊誌の取材を受けた時を思い出した。
その時はどうやら予定原稿があったらしく、
「ここの男子学生ってダサいでしょ?」
と執拗に聞く記者に腹を立てた女子学生が、
「いいえ、みんな素敵ですっ!」
と意地になって答えるので、記者は困っていた。
しかし後日、出版されたものを見てみると、やっぱり男子学生は(件の彼女の証言で)ダサいことになっており、真面目な男子学生が答えてもいない、ふざけたことを答えたことになっていて(しかも実名入りで)、
「私はこんな風に言ってない!」
「俺はこんなこと言ってない!」
とおおいに憤慨していたりして、あとあと大変であった。
まぁマスコミなんて、みんなそんなもんである。
それにしても、何の用事で行ったんだろ、秋葉原…?
気になって眠れない…。