阿夫利(あふり)神社公式HP
http://www.afuri.or.jp/
大山山頂1252m――。
山頂には茶店があり、その茶店の前と裏手の方にベンチがあって、茶店前の方は茶店の客専用。
ちょうど若い白人の女性二人組が座っていた。
江戸時代以前はここ、女人禁制だったんだよなぁ…。
今や女性、それも外国の方がいらっしゃる、というのが、なんとなく趣きがある。
といっても、登ってくる途中でずいぶんいろいろと食べていたのだったが…。
飯を食っていると、あとから登って来た中高年グループが、先ほどの白人女性二人組に“がっついて”いた。
「どこから登って来たの?」
「男坂から?」
「たいしたもんだ」
「若いねぇ…」
やがて二人組は出発しようと立ち上がった。
ところが、グループはそのまま彼女たちについて行こうとする。
「どっちへ下りるの?」
「見晴台の方に行くの?」
「そう、俺たちもそっち行くんだけどね」
「なんなら…、あ、バ〜イ?…バ〜イ…」
二人組は去り、
グループは残された…。
グループは皆、きまり悪そうに…。
どういうわけか、筆者はジロッと睨まれた。
オッサン、見られるの嫌なら、飯食ってる前でやんないでよ…。
食後のお茶など沸かしたら、ちょうどガスがなくなった。
一服しながら、さてどこへ下りようか?…などと考えながら、休憩―。
でももう14:30だ。
とりあえず、筆者も見晴台方面へ下りることにする。
途中、鹿に食べられないように囲われている高山植物。
たくさん並んでいると、なんとなく不気味だ…。
植物を守れ、という自然保護団体と、
鹿を守れ、という動物愛護団体との妥協の結果だという。
一時間ほどで見晴台に着いた。
名前の通り、見晴らしの良いところ。
さてここからどうしよう?
まだ体力は残ってはいるものの、もう15:30だし、ガスもなくなったし、16:30最終のケーブルカーに乗って下りちゃうかなぁ…?
というか、せっかくだからケーブルカーに乗りたくなってきた(笑)
下社へ向かう道。
つまりは登ってくる時に通った「関東ふれあいの道」である。
行きに辿った道と同じく、アップダウンの少ない快適な道。
奥に滝があって、古くは大山詣りの最後の“みそぎ”の場であったらしい。
滝の近くに行ってみようと思ったのだが、なんかよくわからんが、あたりが臭いのでやめる…。
再び参拝―。
無事に帰って来れました。
ありがとうございました。
ケーブルカーの駅へ向かう。
阿夫利神社駅は、拝殿前の階段を茶店の方に下りてすぐのところにある。
ケーブルカーは毎日20分間隔であり、下り最終は平日は16:30、土日は17:00。
片道450円也。
途中、大山寺駅で登ってくるのとすれ違って…。
でもそろそろ、みやげ物屋は閉店時間。
旅館で立ち寄り湯なども出来るが、バス停近くに大きな洗面所があって、汗を流すことも出来る。
バスで20分ほどで伊勢原駅に到着。
どこかで一杯…
とも思ったけど、大山詣りは帰りの酒が怖い(笑)*1
おとなしく帰ることにする。
というわけで、無事帰宅――。
「けがなくて」良かったね。
おあとがよろしいようで…。
―おわり―
落語『大山詣り』
http://ginjo.fc2web.com/141ooyamamairi/ooyama_mairi.htm