南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

メロン記念日@『Rooftop』

目下鋭意進行中の“ロック化計画”はメロン記念日に何をもたらしたのか!?
前人未踏のヴォーカル・バンドの道をひた走る4人の胸中を直撃! ビート・クルセイダースとの『DON'T SAY GOOD-BYE』、ニューロティカとの『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』、そしてミドリとの『sweet suicide summer story』と、“メロン記念日ロック化計画”は目下着々と進行中であり、その成果は各方面に波及している。コラボレーション・バンド3組のファンと違いの判る本誌読者への認知は元より、ロックの聖地である新宿ロフトへの進出、『GG09』と『SETSTOCK '09』におけるビート・クルセイダースの客演、ミドリとビート・クルセイダースをゲストに迎えた『MELON LOUNGE@NAGOYA』の開催、千葉ルック20周年イヴェントへの出演──。ハロー!プロジェクト在籍時には到底考えも及ばなかったロック・フィールドへの侵食が今この瞬間も進んでいるのだ。“ロック化計画”第4弾の発表を目前に控えた今月号の本欄は、リリースの谷間ということもあり、メロン記念日への単独インタビューを敢行。4人が今何を思い、何処へ向かおうとしているのかを訊いた。“ロック化計画”の最
前線を往く4人からの途中経過報告として読み干して頂ければ幸いである。

 
 




インタビュアーはもちろん、椎名宗之編集長。



メロン記念日、ツアー中

インタビュー時(話の内容から、新潟ライブのあとと思われる)は“ロック化計画”以降初めてのライヴ・ツアー中。
一気に新曲が増え、“ロック化計画”のコラボ曲がやっぱり凄く光っている。


ニューロティカとのコラボ曲『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』は、以前の大谷発言、
「本編中にやって、アンコールもこれで締めたい」
の通りに、『MELON LOUNGE』でも『凱旋ツアー』でも2回唄っている。
「公約通り」(大谷)
「歌詞が、それまで私たちが置かれていた状況を言い表しているような内容」(村田)



新曲『ロマンチックを突き抜けろ』について

作詞は元プリンセス・プリンセス中山加奈子殿、作曲は『お願い魅惑のターゲット』の編曲者宮永治郎氏。
まだレコーディングはしていない由。
「ライヴでいきなり披露しちゃおうということになりまして」(大谷)
ライヴで好評だったらCD化の予定とか。


新曲が増えたが、覚える苦労はあまりないとのこと。
「どれも曲調が違うので意外と覚えられる」(大谷)
「舞台のセリフを覚えるよりは…」(柴田)


…というわけで、話が少し脱線して舞台の話。
“ロック化計画”中にに『UNO:R』と『すこし離れて、そこに居て』の公演があったが、
「音楽と舞台、どっちもあるから頑張れる。両立させるからこそいい相互作用が生まれる」(大谷)
また、新しい曲がたくさんあっても覚えやすいのは、舞台の稽古があったからではないか?という、村田殿の考察は興味深い。



“ロック化計画”の周囲の評判

『MELON LOUNGE』を観に来たモーニング娘。(筆者註:高橋愛新垣里沙道重さゆみ、ジュンジュン、リンリン)は、
「メロンさん凄いです!」
と、興奮しながら帰ってくれた。
事務所の人も、
「今のメロンはいい活動をしてるね」
と言ってくれた。



フェス出演

BEAT CRUSADERSのシークレットゲストとして『GG09』(SHIBUYA-AX)や『SETSTOCK '09』(広島)に出演。
SETSTOCK』は何万人規模の大きなステージなので、ビークルは普段ともう一回り大きいお面を用意していた。
「私たちは普通サイズのお面しか用意してなかったので、“やられた!”と思った」(柴田)
「野外用のお面があるのを初めて知った」(大谷)



各コラボバンドとのレコーディング風景

BEAT CRUSADERS
“ロック化計画”第一弾のコラボバンドが以前から面識のあったBEAT CRUSADERSで良かった。
「あれが“初めまして”だったら、もっと固い感じで始まっていたと思う」(大谷)
歌に関してはカトウタロウ氏の指導が意外に効果があった由。



ニューロティカ
カタル氏が振り分けたのが、斉藤‐大谷の強い声質ペア、村田‐柴田の柔らかい声質ペア。
「このペアは意外と今までになかったので新鮮だった」(斉藤)


アツシ氏はお腹を空かせてたとかで、お腹がグーグー鳴らしながら(笑)、「ガヤ」の部分の掛け声をどうするか、一生懸命書き出していた。



■ミドリ
「最初にちょっと唄ってみましょうか」と言われて、それがそのまま本番のテイクだった。
ミドリの皆さんと一緒の食事した際など、まりこ殿が常に喉に気を遣っていたのが印象的だった。





レコーディングを振り返って

これまでは4人別々に録ることが多かったが、今回は4人がずっと一緒にいるので、みんなが同じ気持ちで立ち向かう感覚があった。
1曲が完成するまではホントに時間が掛かることを身を持って知った。
自分の唄うパートだけを唄って帰るのではなく、1曲が出来上がるまでみんなで一緒に見守ったり、納得の行く作品にするためには徹底的にこだわり抜くことが大切なんだと改めて感じた。
それは、メロンとしてやるべきことなんだろうなというのを改めて実感している。



今後、楽器に挑戦する?

■キーボード:柴田あゆみ
「(BEAT CRUSADERSの)ケイタイモさんの真似したら絶対に手首が筋肉痛になる(笑)」


■ギター:大谷雅恵
「多分コードの押さえ方が間違ってると思います(笑)」
今はドラムを叩きたいと思っている由。


■フルート:斉藤瞳
チャレンジしたいのはサックス。あと出来るのは和太鼓(笑)。
「和太鼓はロックにバッチリ合うでしょう。竜童組みたいで格好いいじゃないですか。」(椎名)


■ベース:村田めぐみ
「それぞれが楽器を持つのもいいと思うが、4人でヴォーカルっていうのもなかなかないスタイルだと思うので、そこは私たちなりに極めていきたい」(村田)



第4弾のコラボバンドについて

(インタビュー時は発表前)
候補曲を聴いたら、凄くメロディアスで泣ける感じだった。泣けるポイントがある。



読者の皆さんにメッセージ

「今年はメロン単体だけでなく、コラボするバンドと一緒にやるライヴも多いので、メロンのファンではなかった人に知ってもらえて、メロンのファンにはコラボバンドを知ってもらえて、どっちも『イイね! イイね!』って言い合える環境にあるのが凄く幸せなことだと思う」(大谷)
「バンドの曲作りの手法やライヴ・パフォーマンスを間近で見て、今後のメロンの活動に採り入れていきたい。今後アウェイでも出られるイヴェントがあれば、どんどん出ていきたい」(斉藤)
「今までは振り付けにしろ曲の方向性にしろ、向こうから来たものを消化するスタイルだったのが、例えばミドリとのコラボ曲をどんな感じでノッていけばいいのかなど、自分たちの中で今までになかった新しい瞬間が次々と生まれてきている。その瞬間を大事にしながらいろんなものを吸収しつつ、いいヴォーカル・バンドになっていきたい」(村田)
「楽器を持たないヴォーカル・バンドとして今はこの4人で新しいジャンルを切り開いていくチャンスだと思っている。『Rooftop』のロフトのマンスリー・スケジュールにまた載りたい」(柴田)




全文はこちらに



また、別ページには高橋瞳×BEAT CRUSADERSインタビュー
コラボということで、メロン記念日とのコラボについても触れられております。




なお、巻末の『ロフト35年史戦記』は、2001年の「小倉あやまれ騒動」について。
今や“伝説”の、2001年2月19日(奇しくもメロン記念日デビュー一周年のその日だ)に行われた、野村沙知代×ニューロティカ新宿ロフトライブ。
その模様をレポートした翌日のフジテレビ『とくダネ!』における小倉智昭氏の、客がみんなサクラであるかのような発言にロフト側が激怒、フジテレビ側と「謝れ」「謝らない」の騒動となり、フジテレビ前デモ行進や株主総会乱入を経て、最終的にフジテレビが謝罪した事件。


それはともかく、同誌・メロン記念日×ニューロティカの対談の際に、カタル氏やナボ氏が言っていた、全員ピエロのメイクだった時。

ナボ:俺たちがピエロのメイクをしても全然違うもんね。
斉藤:やったことあるんですか?
ナボ:うん。でも、みんな気持ち悪かったよ。しっくり来るのはあっちゃんだけで、誰がやってもダメだった(笑)。

http://rooftop.seesaa.net/article/122545589.html


…その時の写真が掲載されております。