南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

留守録風雲録・2010年3月編

美女放談』(3/11・18 テレビ東京

【出演】安倍なつみ秋吉久美子



番組の大トリとして安倍なつみ殿の登場。


秋吉殿は、勘のするどい人だなぁ…という印象。
決して論理的ではないかもしれないけれど、本質を突いているような…。
女優としてのこの人の仕事ぶりを垣間見れたような気がする。


ひとつのものごとを成し遂げようとする時、それは仕事だったり、スポーツだったり、もっと単純な例でいえば初めて訪ねる家や店を探す時、勘を頼りに行けちゃう人はそれで行っちゃっていいんだな。
それが出来ない人は、先例やマニュアルや地図やガイドブックを頼りにすればいいわけで。
「もっと論理的に結論を出せ」
なんていうのは、そういう勘を持たない(失ってしまった)者の言い訳にしか過ぎないのかも、などと思ったり…。



安倍殿の、
「どうしても、元・モーニング娘。として見られてしまう」
というジレンマに対するアドバイス
「アイドルにはアイドルの美味しさがあって…」
「アイドルがパフェだったとして、でもホンモノになろうとして鍋に入ったら溶けちゃう…」
「パフェのホンモノというのはあるわけで…」
という言葉には、どうしても、メロン記念日の“現在”がリンクしてしまう。
 
 


うんちくクン』(3/12 日本テレビ系)

【出演】今田耕司徳光和夫国生さゆり石川梨華世界のナベアツ


映画の話題で、ブルース・ウィルスの吹き替え(『ダイ・ハード』DVD版)をしている樋浦勉氏が登場。
ナベアツ氏や徳光氏がアテレコに挑戦。
活弁経験のある(古い話だが…)石川梨華殿のも見たかったかな。



この樋浦氏は、吹き替え声優としては、リチャード・ドレイファス(『ジョーズ』『未知との遭遇』など)やロビン・ウィリアムス(『フック』など)の方が有名かもしれない。
俳優としては、今村昌平岡本喜八監督作品の常連。
比較的最近だと、北野武監督の『座頭市』のラスボス役(一見ボス風の柄本明に追い使われているようで、実はボスという設定。最後に座頭市に斬られる)が印象深い。
ちなみに、アンナ・パキン(『X-MEN』)などの吹き替えをやっている樋浦茜子殿は娘さん。
 
 


『霧の旗』(3/16日本テレビ

【出演】市川海老蔵(大塚欣三)、相武紗季(柳田桐子)、東貴博(阿部啓一)、戸田菜穂(河野径子)、中澤裕子(大塚芳子)



中澤殿は大塚弁護士の妻役。



何度も映像化されている作品で、“初”は山田洋次監督による1965年の松竹映画。
ヒロイン桐子は倍賞千恵子殿。以下、大塚:滝沢修、径子:新珠三千代、阿部:近藤洋介というキャスティング。
今回中澤殿が演じた芳子役は逢初夢子殿。
『隣の八重ちゃん』(1932年)など、戦前から活躍している女優さんでいわゆるモガ(モダンガール)姿のハマる人。
他に『五重塔』(1944年大映)にも出演しており、これはのちに飯田圭織殿がヒロイン役で現代に設定を置き換えてリメイクされておりますな。
ちなみにオリンピックの水泳金メダリスト・遊佐正憲選手と結婚。
1915年生まれ。現在もご健在であられる。


もうひとつの映画化は山口百恵主演の1977年の東宝作品。
大塚:三國連太郎、径子:小山明子、芳子:加藤治子
これはいわゆる百恵・友和映画の一篇で、阿部役に三浦友和氏を配し、桐子と阿部の恋愛感情をストーリーのもうひとつの柱に据えている。



以上でお分かりになるかと思うが、原作では大塚弁護士は初老の設定であり、今回の作品は大幅に設定の変更がなされている。
ラストも、近頃の冤罪事件に考慮してか、真犯人が逮捕される結末。
また、芳子がネットオークションにハマっているというのも現代的。


それにしても中澤殿、あいてる時間に自分のグッズどれくらいに?…とか調べたりしなかったんだろうか…?
 
 


モーニング娘。及びOGメンバー出演番組

『さんまのまんま』(3/7 フジテレビ系)
『いきなり!黄金伝説』(3/11 テレビ朝日系)
『めちゃ2イケてるッ!』(3/13 フジテレビ系)
『春コレ〜While Dayスペシャル』(3/20 BS-TBS
FUJIWARAのありがたいと思えッ!SP』(3/20 テレビ東京系)
笑っていいとも!』(3/22 フジテレビ系)
『しゃべくり007傑作選』(3/22 日本テレビ系)
『とくばん』(3/23 TBS系)


今のメンバーはそれぞれ個性的なのに、八人も居ると、一般層にまではなかなかキャラクターが浸透されない。
『いいとも』の翌日に出演していたPaboのように三人くらいだったり、初期のモーニング娘。のように五人くらいから始めてだんだん増えていく形だったらまだしもなんだけど。
かつての『うたばん』のようにじっくりイジってくれる番組も減ってきていて、視聴者が求めているのか、『さんま御殿』や『レッドカーペット』のように、次々にいろんな人が登場して…という番組の形が主流になってきた。
だから、ホントは今こそ、かつてのタンポポや“中澤ゆうこ”のようにグループ内ユニットやソロ活動を活発化させるべきなんじゃないかとも思うけど、CD不況の現状では難しいのだろう。


ただ、希望がないわけでもなくて、現メンバーは、一般人にもわかりやすい、「道重さゆみ」という核弾頭を有している。
彼女が突出すればするほど、その比較で他のメンバーの個性が浮き彫りになるはず。
事務所側が次の一手を考えていればいいんだけど。
とりあえず、春からはレギュラー番組が増えるので、レギュラーを獲得したメンバーには頑張ってほしいと思う。