南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

『メロン記念日 FINAL STAGE “MELON'S NOT DEAD”』ダブルアンコール編

アンコールが終わり、場内は再び、「メ〜ロン!」コールが続く。



そんななか、筆者は、
(はて…?)
と、首をひねっていた。
このままで終わるとはとても思えず、メンバーはもう一度ステージに出てくるだろう。
曲はここまできたら、あとは『ENDLESS YOUTH』だとは思うが、もしやらなかったらどうしよう…。



ラストは『スキップ!』の可能性もあるし、もう一回『ピンバカ』をやって派手に終わらせるという可能性もある。
さすがにカウントダウンの時みたく『スシ食いねェ!』じゃないだろうが…。
その時、有志企画者の皆さんから預かった“これ”はどうすればよいのか…?
(そうか、記念に持って帰ればいいのか…)
いつの日かやるであろう再結成ライヴの時に持って行けばいい。


(待てよ…。そん時、これ光るのかな…?)



やがて、ステージに照明が点き、三たびメンバー登場。
メロン「みんなありがとー!」
今度は四人とも笑顔。
ここでは主として、今後についてのことがそれぞれから語られた。



まず、
柴田あゆみ「2月19日のライブ直後に兄が倒れまして…」
という意外な話で始まった。


柴田「兄は私がオーディションを受ける時に、家族で唯一、私の背中を押してくれた人なんで…。もしかしたら中野に来れないかも…って思ったら、すごいショックで…。でも、その後良くなって、今日、無事に来れました」
客席<拍手
柴田「私も辛い時に歌に助けられました。やっぱり歌が好きだし、今まで以上にたくさんの人の心を動かしていきたい。歌を唄えるのは幸せです。まだ時間がかかると思うんで、ちゃんとは約束出来ませんが…。これからも一歩一歩夢に向かって歩んで行こうと思います。だから今日は『またね』って言って帰ります。しんみりしたくないから。また会えるから…。メロンの活動を無駄にしないように頑張ります!」
客席<拍手



大谷雅恵「私も、歌はいつまでも唄っていきたいです。これからは一人…。私、一人の方が好きなんですけどね…(笑)」
客席<(笑)
大谷「一人が好きだったけど、メロン記念日でやってこれたし、ハロー!でもやってこれた。歌が好きだからやってこれたんだと思います。人間、好きなことだけやってればいいわけじゃない! マラソンとか…」
客席<爆笑
大谷「マラソンとか…、マラソンとか…。あと…、マラソンとか…!」
客席<爆笑
大谷「出来ないこといっぱいあったけど、みんなに助けられて強くなれました。みんなも少し弱いのが好きでしょ?(笑) 元々はゆっくりした歌が好きだったのに、メロンでガツガツ歌うとはね…(笑) メロンの10年間を無駄にはしません。私もいつになるかわかんないけど、頑張りますよ。アイドルは今日で終わりです」
客席<工工エエェェ(´Д`)ェェエエ工工
大谷「だって私、アーティストになりたいもん。自分の言葉で歌えるようになりたい…」
客席<拍手
大谷「新しいブログは明日あたりに発表されるかも…。ブログ大好きなんで。みんなとつながれたり…。不安はいっぱいあるけど、みんなから愛情いっぱいもらったから、不安だとか言えない。みんなの笑顔を思い出したら頑張れるから。お互いに強くなってまた会おう!」
客席<拍手



斉藤瞳「私はメロン記念日以外で活動するつもりはないので、今日限りでステージを降ります。これからはみんなや後輩たちを応援する立場になります…」
客席<拍手
斉藤「次、みんなにいつ会えるかわからないけど、舞台の『メロン記念日物語』でやったみたいに同窓会やるかも! そん時はヲタもだちのみんなも巻き込むかも!(笑)」
客席<おおおおお…!
斉藤「メロン記念日でいっぱい記念日見つけたけど、普通の子になっても、いっぱい記念日を見つけたい。みんなも見つけて!」
客席<拍手



村田めぐみ「私は好奇心旺盛なので、今後の相談をするたびに違うことを言って、スタッフさんたちを困らせてたんですけど(笑)、私はやっぱり表現することが好きなようです。このあいだラジオに出た時に島田秀平さんに占いで“お調子者”と言われまして…(笑)」
客席<(笑)
村田「だから皆さん、村田さんをのせてってください。私、リーダーを辞めた人間なので一人は不安なんですが…。ま、“村田めぐみ一人リーダー”みたいなことで…」
客席<爆笑
村田「でも、しっかり頑張ります。メロンは山あり“大谷”ありでしたが…」
客席<(笑)
大谷「(笑)」
村田「これまで幸せな10年だったので、これを超えていかないと幸せになれないと思っとります。表現者として頑張れたらいいなと思っているので、ご支援、よろしくお願いします!」
客席<拍手



斉藤「私たちメロン記念日は、デビューからこの四人で、そして最後の日までこの四人でやり切ることができたということで、これからそれぞれ第二の人生が始まるけど、私たちみんな、一生メロン記念日です!」
客席<拍手
斉藤「みんなもメロン記念日ヲタもだちだったってことを誇りに思ってほしい! 一生ヲタもだちでしょ?」
客席<おーっ!
斉藤「本当にありがとう!」
客席<拍手



斉藤「最後に、メロン記念日に関わってくれたすべての人の未来が輝くように、この曲を唄います。一緒に唄える人は唄ってください!」



前奏がかかる。
(おお、“これ”を使う時が来た…)



28.ENDLESS YOUTH



客席全体でメロン色のサイリュウムが一斉に点灯。
巨大モニターに歌詞が映し出され、客席大合宿が始まる。



ここまで笑顔だった柴田あゆみ殿が、うつ向いて嗚咽…。
他のメンバーも涙、涙…。



歌あと、
斉藤「サプライズをありがとう…」


メロン「メロン記念日でした!」
で、シューター発射。
紙テープが舞う場内。
ステージのメンバーも驚いている(これもメンバーも知らされていなかったらしい。)



メロン「みんなありがとう〜!」
四人とも客席にいっぱい手を振って退場。



四人が去り、巨大モニターにメロン記念日メンバーの名前と、過去のツアータイトルがエンドロールのように映し出される。


そして最後に四人のメッセージが…。


『たくさんの出会い 想い出幸せを… ありがとう!! 斉藤瞳


『みんなとの出逢いは私の宝物。ありがとう 柴田あゆみ


『みんなに願うこと。いつまでも夢を大切に。 大谷雅恵


『この絆は、一生私の原動力。ずっと、これからもありがとう。 村田めぐみ




これで終わりかと思いきや…。




――つづけ――