巨大モニターには大きく『MELON KINEN-BI』の文字。
場内は「メ〜ロン！」コールが続く。
やがて、再び暗転。
デビュー曲『甘いあなたの味』のイントロが流れ、巨大モニターにはPVが映し出される。
25．甘いあなたの味
白のツアーＴシャツに着替えたメンバーは、“10年前の自分たち”をバックに熱唱。
26．サクラ色の約束
季節感はちょっと違うけど、最後にどうしても聴きたかった曲だった。
[MC ご挨拶]
メンバーは“約一名”を除いて明るい表情。
大谷雅恵「みんな楽しんでるっ〜？」
客席＜おーっ！
大谷「良かった…。やっぱりメロンには涙はいらなかったね。二階のDOSUKEBE元気ぃ〜？」
二階席＜おーっ！
大谷「一階のDOSUKEBE元気ぃ〜？」
一階席＜おーっ！
大谷「今日で最後なんでね。もう、全部出し切りました…。でも、ちゃんと歩いて帰ります…(笑)」
と、話を終えようとするが、他のメンバーに「もっと話せ」と言われる。
大谷「最後な感じ？…(笑)。みんなメロン記念日を好きでいてくれて本当にありがとう。10年間付いてきてくれた人〜？」
客席から少数だが手が挙がる。
大谷「途中からの人〜？」
客席からたくさんの手が挙がる。
大谷「とくに売れたわけでもないのに…」
客席＜(笑)
大谷「…こうやって10年やって来れたのはみんなとメンバーのおかげです。解散も自分達で決めたし、すべてを出し尽くして終わるのでこれから何の不安もないですよ」
客席＜拍手
大谷「今日来れたのは限られた人。来てくれた人、ありがとう。来れなかった人によろしくお伝えください。ゴメンね、最後にお財布使わせちゃって…(笑)」
客席＜(笑)
大谷「みんながメロンを愛してくれたことが本当に宝物です。みんな、5月3日を忘れないで！」
客席＜おおおおお！
客席＜雅恵！雅恵！雅恵！
大谷「ど・ど・ど・ど…！」
大谷＋客席＜どすけべーい！
客席＜拍手
柴田あゆみ「正直、今も（解散の）実感がありません。ステージで実感沸くのかな？と思ってたんですけど、みんなの笑顔を見てたら余計なくて…。『これ、夢なんじゃないかな？』って。ホントは私、ここで泣いてる予定だったんですよ(笑)」
客席＜(笑)
柴田「10年間色々ありました。辛い時もみんなに励ましてもらって、本当は私、弱いのに、みんなに強くしてもらいました…。ありがとうございます」
客席＜拍手
柴田「本当に宝物です…。本当はもっと言いたいことがあるんですけど、うまく言えません。照明さんにはスベリ芸やってもらえたし、本当は私、どＳじゃないのにみんなにどＳにされた…。今までありがとう！」
客席＜拍手
客席＜あゆみ！あゆみ！あゆみ！
柴田「照明さん、準備はい〜い？」
客席＜(笑)
柴田「私ねぇ、ホントはどＳじゃないんだよ。ホントはどＭなの！」
客席＜工工エエェェ（´Д｀）ェェエエ工工
照明消える。
柴田「ありがとうございます！」
客席＜拍手
さて、前の二人と違い、この人はアンコール開始から既に目が真っ赤で…。
村田めぐみ「すいませんね、湿っぽくて…」
客席＜(笑)
村田「実は本番前っていうか、昼公演終わって袖にハケた時からもう泣いておりまして…。でも、もっと泣くかと思ってんですが、いいライブになりました。今日来た人も来れなかった人も大事なヲタもだちです。なんかヲタもだち同士で仲良くなってたりして、みんなの人生の一部になれて嬉しいです。これからは一人になりますけど、本当に本当にありがとう」
客席＜拍手
客席＜めぐみ！めぐみ！めぐみ！
村田「ではヲタもだちにエールを！」
客席＜おーっ！
村田「フレー！フレー！ヲタもだちー！フレッ！フレッ！ヲタもだち〜っ！」
客席＜おおおおお！
最後のこの人は当初笑顔だったのに、前の人の“湿っぽさ”が伝染してしまったようで…。
斉藤瞳「この四人で10年やりきれたことを誇りに思います。本当にどうもありがとう…。ん？…泣いてないよ！（←完全に涙声）」
客席＜工工エエェェ（´Д｀）ェェエエ工工
斉藤「私はメロン記念日になれて幸せでした。メロンになってメンバーやスタッフさんやみんな、いろんな人に出会えて私は本当に幸せ者です」
客席＜拍手
斉藤「10年って長いから、みんなもいろいろあったと思うけど、みんながいっぱい愛してくれたから、今度は私が人をいっぱい愛せるようになりたいと思います。メロンで学んだことを活かして、第二の人生頑張ります。本当にありがとう。本当にメロン記念日人生幸せでした！」
客席＜拍手
客席＜瞳！瞳！瞳！
斉藤「愛してるよーっ！」
客席＜おおおおお！
斉藤「メロン記念日に関わったすべての人に感謝します。そしてメロン記念日の曲が、メロン記念日の存在が、みなさんの心の中から消えないように祈りながら、この曲をいます！」
27．ALWAYS LOVE YOU(メロン記念日×BEAT CRUSADERS)
ここで初めて、巨大モニターにリアルタイムの四人の唄っている姿が映し出される。
モノクロの映像が劇的に――。
曲あと、客席に向かって、
メロン「ありがとー！」
と、たくさん手を振って退場。
しかし、まだまだこれで終わるはずはない、という確信。
筆者のポケットには、会場入口で有志企画者の皆さんから預かったあれがまだ残っていた。
――つづけ――
