南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

上毛

ちょっと古い記事であるが、アップアップガールズ(仮)がツアー初日(高崎決戦)の際に地元紙:上毛新聞社を訪れた時の記事。



http://www.jomo-news.co.jp/ns/5913764932234371/news.html


といっても、以下はアプガの話ではない。
この「上毛」で思い出した話。
群馬県旧国名で「上野国」(こうずけのくに)であるが、なんで「上毛」ともいうのか。


上野国 - Wikipedia

群馬県・栃木県南西部には「毛野」と呼ばれる文化圏が存在したとされる。伝承では、これがのちに「上毛野(かみつけの)」と「下毛野(しもつけの)」に分かれたという。なお「上」・「下」は、上総国下総国同様、「都に近い方」を「上」としたものとされるが、吉備・越等の「前」「中」「後」との違いは明らかではない。またこの分裂は史書になく詳細は不明で、古くより議論がある。
大宝律令』の制定においても、上毛野は「上毛野国(かみつけののくに/かみつけのくに)」として令制国の1つに定められた。その後、上毛野国・下毛野国の国名は「上野国」・「下野国」と改められた。この際、「毛」の字は消えたものの「こうずけのくに」として読みにその名残をとどめている。なお「かみつけ」からの転訛であるが、読みは慣用的に「こうづけ」でなく「こうずけ」と振られて表記される。


子供の頃から、TVの時代劇に出て来る吉良上野介の「上野」をなんで「こうずけ」と読むのか不思議だったので、これを知った時は目からウロコだったものである。
ちなみに「上野介」というのは国司の次官であるが、上野は国司に皇族があてられる「親王任国」であったので、「上野守」は「上野太守」と称されるが、実際には現地に赴任しないため、介が実質的な長官で、他の「介」や下手すりゃ「守」よりも格が上だったらしい。


もっとも「上毛(じょうもう)」という言葉も残っていて、「上毛かるた」や「上毛三山」(群馬県内にある赤城山榛名山妙義山の総称)として現在でも使われているし、栃木県と合わせて「両毛(りょうもう)」という言い方もJR両毛線などにその名をとどめている。