南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

ロードムービーとしてのアップアップガールズ(仮)

アップアップガールズ(仮)『Runway』のミュージックビデオ。


一日にMV3本を撮るというスケジュールだったそうで、℃-uteもインディーズ時代は1日にMV2本とか撮っていたようなので、アップフロントではこれくらいは常識なのだろう。
このため、前半はメンバー1人(仙石みなみ)しか出てこない。
おそらく年少組(佐保明梨関根梓新井愛瞳)は『キラキラミライ』を、他3人(古川小夏森咲樹佐藤綾乃)は『美女の野獣』を、それぞれ撮り終えてからの合流なのであろう。
だから前半は仙石殿が他のメンバーのパートを歌っている部分があったりして、声が変わっても歌っている人が同じでかなり違和感がある。
果たして他人の歌パートをリップさせる必要があったのかは大いに疑問である。
(自分のパートのみを歌うとか、全員合流するまで歌わないとか演出法はあったはず)
他にも通行人の服装と季節感がかけ離れているなど、全般的に粗の目立つMVである。
ブラタモリ』を観ていたのでロケ地でニヤリとするところなどもあったが(笑)


それはともかく、アプガはこういうロードムービー的な映像は実に似合う。

大辞林 第三版の解説
ロードムービー【road movie】
主人公が作中で旅や放浪をしながら,さまざまな出来事に遭遇したり変化していくさまを描いた映画。

https://kotobank.jp/word/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC-663077


待てよ。
これってかつての「全国行脚(仮)」「全国対バン行脚(仮)」がまさにそうではなかったか。
『上々少女’s』で配信されたその時のドキュメント映像はロードムービーそのものではなかったか。
今行われている47都道府県ツアーもそうなっていくのかもしれない。
以前、アプガはハロプロエッグをクビになって、金の卵であったはずの彼女たちが居場所を求めて旅に出た貴種流離譚のようなもの、と書いたことがあるが、貴種流離譚って映像化するとそのままロードムービーになるわけである。
そもそもアプガは「アップアップガールズ(仮)」というひとつのロードムービーの作品として観ることも出来るのではないか。
どこへたどり着くかはまだわからないけど。