南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

オリーブの華麗な青春

さて、今回の『ヒットメーカー・阿久悠物語』では、取り上げられなかった歌手と、歌のことを書こうと思う。




ずいぶんと以前のことになるが、ラジオで阿久悠氏の歌詞についての話題をやっていて、出演していた評論家の方(お名前は失念した)が、ピンクレディーの歌詞のことを“アメコミ(アメリカンコミック)の世界”と表現していた。


で、評論家氏がその原点ではないか、と解説していたのが、ピンクレディーの『ペッパー警部』(1976年8月25日発売)よりも、わずかに先に発売された、片平なぎさ殿の『オリーブの華麗な青春』(1976年8月5日発売。作詞:阿久悠、作曲:三木たかし)だったのである。


この曲の主人公である“オリーブ”とはむろん、『ポパイ』のヒロインである、オリーブ・オイルのことである。


「だからね、この曲、結構、重要だと思うんですよ」
そう言って、評論家氏は力説しておられた。


ドラマの『ヒットメーカー〜』では、フィンガー5の楽曲でアメコミの世界を描いた阿久氏が、
「もっとスケールの大きいことをやろう」
と、“ハリウッド映画のような世界”をピンクレディーで描こうとした…というような説明のし方をしていた。
だから、件の評論家氏の解説は間違っているようにも思えるし、延長線上、という観点から考えれば当たっているようにも思う。


ところで、片平なぎさという人が、アイドル歌手であったことを知ってる人はもう少ないか、忘れているかだと思う。
しかし、歴とした『スター誕生!』出身者(1974年合格、1975年デビュー)であり、日本レコード大賞新人賞を受賞している歌手だったのである。
(本人は歌が嫌いだったようで。ちなみに所属事務所のホリプロに俳優部門が出来たのは、彼女の女優転向がきっかけらしい)。





さて、その『オリーブの華麗な青春』。
この曲、筆者は最近まで知らなかったのだが、映像を探したらありました。
http://jp.youtube.com/watch?v=rt8xGyW4xK8&feature=related




皆さんはどう思いますかね?