以前に時々、メロン記念日のインタビューが載っていたフリーマガジン『Rooftop』誌。
たまたま手にとった最新号に『ジンギスカンだらけ』の記事が掲載されていた。
全曲ジンギスカン!? 前代未聞のコンピレーションアルバム
『ジンギスカンだらけ』発売記念緊急討論
「人類にとってジンギスカンとは何なのか？」
【パネラー】橋本慎(UP-FRONT WORKS)×萩原祐子(音楽評論家)×荒木一義(UP-FRONT WORKS)
橋本慎氏といえば、初期モーニング娘。からのレコーディングディレクターですな。
まずは、この『ジンギスカンだらけ』というアルバムが製作された経緯について―。
橋本 最初はBerryz工房が３月に『ジンギスカン』をカバーしたシングルを出しましたが、それが予想以上のヒット（註：オリコン５位。ジンギスカンのカバーとしては最高位）となり、これはもっといけるんじゃないかということで、ダメもとで（本家ジンギスカンをリリースしている）ビクターさんに、Berryz工房と本家ジンギスカンのスプリットシングルを作りませんか？と打診してみたんです。そしたら「ああ、いいですよ」と軽くのってくれたんで、こっちも調子に乗って「もしかしてリミックス用にドイツからマルチデータなんか貸してもらえたりしませんかねえ・・・」と聞いてみたところ、「ああ、いいですよ」とまたもＯＫが出て、それでオリジナル・ジンギスカンとBerryz工房の国境・時空を越えた合体リミックス『ジンギスカン・タルタルリミックス』が生まれたんです。それで、この時に資料として各国のジンギスカンのカバー曲を調べてみたらものすごい数のカバーがあって、「これはカバー曲を集めるだけでも面白い！」と思って企画したのが、今回の『ジンギスカンだらけ』に至ったきっかけです。
ジンギスカンと日本人―。
橋本 ものすごく日本人の身体に深く染みいっている洋楽曲だと思うんです。一般的にはディスコ世代の大ヒット曲であるジンギスカンですが、例えばBerryz工房のメンバーぐらいの世代にとっては、幼稚園の時に創作ダンスで踊ったことがあったり、小学校のフォークダンスで使われていたりとか、いわゆる学校行事の中に浸透してるんです。
橋本 『恋のダンスサイト』は完全にジンギスカンですが、その前のモーニング娘。のデビュー曲候補で、結局1stアルバムに収録された『どうにかして土曜日』なんかは、『恋のダンスサイト』以上にジンギスカンですね。僕もつんく♂もやっぱりすごく影響受けてますから。
―つまりモーニング娘。のみならず、ハロー！プロジェクト全体の精神的支柱として『ジンギスカン』があるわけですね。
橋本 まあそうですね。すっごい極論ですが(笑)
―では、収録曲の中で、みなさんオススメを教えて下さい。
萩原 私はやっぱりBerryz工房のカバーがすごいと思った。『ミニモニ。ひなまつり！』を聞いた時の衝撃というか、誰がやらかしてるんじゃ、こら！みたいな。ある意味、裏ハロプロ・イズムを感じましたね。あくまで「裏」ですが(笑)
文中、橋本氏が北海道出身で、ジンギスカン料理が北海道人にいかに密着しているかなどの話がある。
以前このブログで、ジンギスカンが一番食べられている地方は、実は北海道ではなくて…という話に触れたが、
http://d.hatena.ne.jp/captain-tanzawa/20080511#1210514106
そんなこととは関係なく、やはり北海道の人々にとって、ジンギスカンは思い入れのある食べ物なのだろう。
『どうにかして土曜日』の話も出ていたが、初期モーニング娘。とは、北海道勢と関西勢とが、東京にどう対峙していくか、またその一種の仮想敵としての東京の存在…というのが、ひとつの「裏」テーマだったように思われる（このあたり、筆者の妄想も多分に含まれているので、あまり気にしないでいただきたい）が、この人もそれに参加していたんだなぁ…。
なお、「イベント緊急開催決定」の由―。
「年忘れ！ジンギスカンだらけのＢ級ディスコ大会。（ヒツジもあるよ！）」
2008年12月12日(金)
【出演】橋本慎(UP-FRONT WORKS)、萩原祐子(音楽評論家)、荒木一義(UP-FRONT WORKS)、他ゲストあり
OPEN 18:00／START 19:00
場所：ロフトプラスワン
こりゃあれかね？
行ったら、ジンギスカン食えるのかね？
あと、Berryz工房のジンギスカンって、確かもともと、日モ親善特別公演の舞台『ジンギスカン〜わが剣、熱砂を染めよ〜』（総合演出：市川猿之助）のテーマ曲だったはずなんだけど、舞台の方の評判とかまったく聞かないんだが、あれ、どうなったんだろ…？
