南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

ワトソン

ところで、中澤殿が出演したドラマといえば、やっと観たわけで。


『ご近所探偵・五月野さつき3 殺意のキャンプ場』(12/1 TBS)
【脚本】扇澤延男
【演出】国本雅広
【出演】片平なぎさ中澤裕子朝加真由美、田中実、田中律子銀粉蝶細川茂樹夏八木勲


シリーズ第三弾。中澤殿はいつもの探偵の相方、いわゆるワトソン役。
考えてみれば、ワトソン役って、要はツッコミ役だったり観客や視聴者に状況を説明する役なわけで、この人はモーニング娘。時代から一種のワトソン役だったんだな。
だから適役だと思うのだ。


冒頭、主人公の見合い相手役が、散歩道楽太田善也氏の盟友・佐藤二朗氏だった。


しかし、どう考えてもこのドラマ、犯人、被害者殺さなくて良かっただろ。
選挙出馬を視野に入れて、世間体や評判を気にしてばかりいる夫。
復讐しようとする妻としては、別居するだけで夫のイメージダウンとなり、充分のはず。
夫の双子の弟の借金返済を助けようとするならば、離婚して慰謝料をせびれば充分だろうに。
または、別居やら離婚やらをしないことを条件に、夫に金を出させればいいだけで。
リスクの大き過ぎる殺人を犯す理由がよくわからない。
主人公が三色ボールペンのペン先の入れ替わりを見て、双子の入れ替わりに気がついたというのもずいぶんとややこしい設定だ。
だったら、嫌いだったはずのニンジンを食べてる時点で気づけよ!…と。


何でも事件にしたがるサスペンス好きの主人公の姿が、何とかしてドラマをでっち上げねばならない作り手側の姿勢が投影されているようだった。