南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

『天地人』スタート

2009年NHK大河ドラマ天地人』スタート。


ここのところNHKでは、『天地人』だったり『坂の上の雲』だったりの番宣が繰り返し放送されていたので、阿部寛氏を観ると、
(え〜と、どっちだったっけ…?)
などと、上杉謙信だったか秋山好古だったか、一瞬戸惑ってしまったりする。
時代は違えど、双方とも騎馬隊を率いて雪上を進むシーンがあったりするので、さらにややこしい。


天地人』の原作者・火坂雅志氏については、筆者は『壮心の夢』(徳間文庫版)しか読んだことがないのであまり詳しいことは書けない。
ただ、今回のカウントダウンライブのための東京←→名古屋“どん亀”ツアー(鈍行で往復したから“弾丸ツアー”というほどのものでもないなと…)に行くにあたり、車中でもう一回読み返してみようと思い、この一冊を持って出かけた次第。


この『壮心の夢』は、主として秀吉軍団を構成した武将・茶人たちを主人公にした短編集で、それぞれのストーリーの主人公となるのは、
荒木村重、赤松広通、亀井茲矩、木村吉清、蒲生氏郷、神子田正治前野長康木下吉隆今井宗久、神谷宗湛、石田三成池田輝政、菅道長、和久宗是、
といった人々。
一般的には無名でも、戦国時代に興味ある人なら、
「うわぁ〜、渋いなぁ〜」
と、食指の動く顔ぶれ。
面白いです。
他の作品も読みたくなった。
また、それぞれのストーリーが一種のリレー式(例えば赤松広通のストーリーに敵役として登場する亀井茲矩が次のストーリーの主人公)のようになっているのも面白い構成。


興味ある方は是非。