南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

『MELON GREETING〜メロン“9周年”記念日LIVE!〜』・感想

「9周年」ということで、PVや秘蔵映像が映し出されたスクリーンだったり、アンコールだったり…と、いつもとは違う「仕掛け」がいっぱい用意されていた。




中でも最大の「仕掛け」は、みちよ殿のサプライズ出演だったが、これは本当に驚いた。
先月のレポの時に「MELON GREETINGはオールウェルカム」みたいなことを書いたけど、筆者ごときの想像を遥かに超えていた。
もちろん、いい意味で(嬉)
先月の太シス信田・小湊殿もそうだったけど、他事務所の人もOKならば、石黒彩殿も後藤真希殿も加護亜依殿もOKじゃないか…。




ただ、やはりちょっと引っかかるのは、モーニング娘。の出番の少なさだったろう。
Berryz工房音楽ガッタスがゲストの時のように、ゲーム対決やコラボ曲が当然あったりするものだろうとの予想だった。
娘。出演発表前にチケットを買っていた筆者ですら、
「え〜、もう帰っちゃうの…?」
という感じだった。
メロンの『笑顔YESヌード』や、現娘。の『告白記念日』なんかやったら面白そうだったのに…。
まして、現娘。目当てで来場された方々の落胆ぶりは想像に難くない。
心よりご同情申し上げる次第。
現娘。のなかでは比較的メロンと関わりの深い、新垣・道重殿が喋る機会がほとんどなかったし。
『かば』を観に来た高橋・亀井・道重殿には、感想など話してほしかったし。


もっとも、ライブ後半、二階関係者席に、みちよ‐稲葉貴子前田有紀高橋愛、と並んで観ている姿を見た際には、生きたハロプロの歴史というか、ルーツというか、いい意味でのハロプロの雑軍ぶり(ロックヴォーカリストオーディション、大阪パフォーマンスドール、演歌、宝塚…)を見た気がして、不思議な感慨が湧いたものだが…。




曲に関しては、今回はやはり、『GET』に尽きる。
この曲を聴くと(観ると)、現・みちよ、かつての“平家みちよ”――いや、もっといえば“平家充代”か――の姿だけではなく、


この曲を歌う中澤裕子
この曲を歌う飯田圭織
この曲を歌う安倍なつみ
この曲を歌う石黒彩
この曲を歌う福田明日香


そして、
青木朗子も、松本弓枝も、高口梓も、河村理沙も、兜森雅代も…。
あの「シャ乱Q女性ロックヴォーカリストオーディション」に参加した人たちすべての姿が蘇ってくる。


さらにいえば、娘。+平家1stコンサートにて、バックコーラスとして参加していた保田圭の姿も、矢口真里の姿も、市井紗耶香の姿も、脳裏に浮かんでくる。


「こうして、ハロプロは始まった」
原点中の原点―。


もちろん『愛の種』も『モーニングコーヒー』も大切だけれど、ここしばらく続いた、モーニング娘。及び、Hello!Projectの10周年記念に関連したさまざまな企画――記念隊だったり、モー。10だったり、ハロテンだったり、メガベストだったり…もちろん、先日のハロコン@横アリも含めて――その枠(事務所枠ともいうべきか?)だけではどうしても埋まりきらなかった最後の穴が、ようやく埋まった…。
そういう感じがした。


アップフロントは小さい。
ハロプロはもっと大きい…。


記念隊やハロテンが、ハロプロの「正史」であるとするならば、先月の太陽とシスコムーンといい、今月のみちよ殿といい、まるで『MELON GREETING』がハロプロの「野史」*1の部分を担っているような、そんな気さえした。




そしてこの日の本来の“主役”であるメロン記念日は、「デビュー9周年」とはいいながらも、姉貴分・みちよ殿をこの場に招くことによって、デビュー以前、いわばメロン記念日にとっての“紀元前”からの歴史を見せてくれたことになったわけである。




ところで、配布チラシにもあったこれ。

2009ハロー!プロジェクト新人公演4月〜横浜HOP!〜
【MC】村田めぐみ大谷雅恵メロン記念日

http://www.helloproject.com/schedule/01/02/list/list-shinjin.html


MELON GREETING』にてのBuono!音楽ガッタスのエッグ組の時のように、


村田「〇〇ちゃんは、Wikipediaによりますと…」
 〃「福田花音ちゃんのブログによれば…」


…みたいな感じでやるんだろうか…?(笑)
ちょっと興味が沸いて来た。




さて、『MELON GREETING』は春以降、どうなっていくのであろうか。
いい意味で「なんでもあり」のイベント。多少規模や形は違ってもいいから、なんらかの形で残してほしいと切に願う次第。








前回『MELON GREETING』より、太陽とシスコムーンライブ

 
 

*1:体制側ではなく、在野の人が編纂した歴史書。私撰の歴史。庶民側の歴史。