南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

散歩道楽男闘呼組『アルマゲどん』概要の巻

今回で二回目となる散歩道楽男闘呼組
パンフレットの太田善也氏の文章によれば、
散歩道楽の男達が、くだらなくて、雑で、熱いことがやりたいと企画した公演」とのこと。
前作『ポイズン』(2009年1月29日〜2月1日。作:太田善也、演出:川原万季)は、どうしようもない奴ばかりの毒蜘蛛工業高校バスケ部(谷中田善規・郷志郎・キムユス・植木まなぶ・椎名茸ノ介。監督役太田善也)が全国大会を目指す話だったとかで、そもそもは出演者の「学生服が着たい」という要望から始まったものらしい(パンフレットの太田氏の文章より)。
今回はその数年後の話で、やはり出演者の「地球を救いたい」という要望から始まったことらしい(パンフレットの太田氏の文章より)。
なお、マドンナについては、
「男ばっかりだとむさ苦しくてどうしようもないので、前回同様、日替わりマドンナとして、素敵な女性に出てもらうことになりました。みなさん快く出て頂き、少し後悔されています」
とのこと(パンフレットの太田氏の文章より)。



以下、あらすじ――。
(DVD化される可能性がほとんどないと思われるので、ネタバレ多数。但し、続編が作られるようなので、結末については述べておりませぬ)



巨大な(東京都府中市くらいの大きさ)小惑星が地球に激突しようとしており、人類は滅亡の危機を迎える。
NASAの諸星(上松コナン)は大統領(太田善也)に、小惑星内部で核爆弾を爆破させ、軌道を逸らすことを進言、採用される。
小惑星の表面は軟らかいので穴を掘るのは誰にでも出来る作業。但し地球に戻れる可能性は限りなく低いので、「死んじゃっても影響のない奴らを送ろう」ということになり、毒蜘蛛工業高校バスケ部OBの5人が選ばれる。
高校を卒業した彼らはそれぞれ、健一(谷中田)は引きこもりに、昭次(キム)は囚人に、耕陽(植木)はモンゴル相撲の力士に、榎木(椎名)は幽霊に、和也(郷)だけはなぜかパリでデザイナーになっていた。
エリートの諸星は、実はかつて間違って入学した毒蜘蛛工業高校で彼らの後輩であり、当時仲間に入れて貰えず、彼らにエリートとしてのプライドを傷つけられたとして恨みをもっていた。諸星は帰って来られる可能性がほとんどないことを隠して、彼らに任務を伝える。
しかし、やりがいのある任務を喜んではしゃぐ彼らの姿を見て罪悪感を感じ、本当はそれが危険な任務をであることを正直に打ち明ける。
本当のことをしゃべったことで、今度は彼らに仲間として遇されたことから、諸星も一緒に行くことにする。
しかし、彼らの乗ったスペースシャトルは発射直後に大回転し、全員気を失ってしまう。
やがて正気に戻った彼らは小惑星に到着しており、外へ出てみると何故か酸素がある。彼らは早速、力を合わせて必死に穴を掘り始めるのだが…。




この日のマドンナ:大谷雅恵殿は、まず導入部の本筋とはあまり関係ない場面に登場。
ここは『紅の豚』のパロディになっており、大谷殿は本物の方では加藤登紀子殿が声優を務めたジーナ役(マルコ役はもちろん(?)植木まなぶ氏)。
そして、本筋部分では大統領夫人とドクター大谷役。
但し、大統領夫妻の場面は、途中から近況などを話すトークコーナーになっており、ドクターの場面は、宇宙に行くための検査と称して、男性陣にお題を与えて即興劇をやらせるものである。




――つづけ――