南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

サンポジウム2011『石神井ポルカ・平成編』アフタートークショー(2/24夜)

出演者:安東桂吾、三好絵梨香、植木まなぶ(散歩道楽)、鉄炮塚雅よ(散歩道楽
ゲスト:高田泰介(PLECTRUM。音楽)
司会:太田善也散歩道楽主宰。作・演出)

(公演終了につき、以下、多少ネタバレが含まれております。DVD発売は不明)



終演後、しばらく休憩ののち、まず、進行役の太田善也氏が舞台に登場。
太田「散歩道楽主宰、今回の台本と演出をやりました太田です」
客席<拍手
太田「ここからはアフタートークショーということで、ゆるい感じで(笑) 今日の昼公演でもやったんですが、グダグダでした…」
客席<(笑)
太田「たぶん、皆さんの思ってる以上にグダグダだと思います(笑)」


太田氏の呼び込みで出演者登場。


舞台下手(左側)より植木、三好、安東、鉄炮塚、太田の順で着席。
太田「まずは自己紹介を」
植木「散歩道楽の植木まなぶです」
客席<拍手
三好「桜田紀帆役の三好絵梨香です」
客席<拍手
安東「工藤純平役の安東桂吾です」
客席<拍手
鉄炮塚「静役の散歩道楽鉄炮塚雅よです」
客席<拍手
植木「役名言うの忘れた…」
安東「なんだっけ?」
植木「“ホーク”」
安東「どうでもいいわ」
客席<(笑)


サンポジウム2011について

太田「今回の公演は、楽園での6本立ての公演と、この「劇」小劇場での2本立ての公演とがありまして、この『石神井ポルカ』は最初、『昭和編』だけのつもりだったんですが、ある登場人物のその後が気になって、『平成編』を書きたくなりました」


太田「楽園の公演と出演者がダブっていたりしてたいへんだったと思うんだけど、まなぶはやってみてどうだった?」
植木「稽古、本番、稽古、本番で、毎日バタバタしていて…。永遠に続くんじゃないかと思いました」
安東「続かないから(笑)」


太田「みーよは?」
三好「私、初舞台が太田さんの作・演出で…*1
太田「そうだね。もう二年前くらい?*2
三好「それくらいですね」
太田「(客席に)アップフロント…、彼女の所属事務所なんですが、そこのプロデュース公演で僕が作・演出をやらせていただいて、その舞台に出演したのが彼女の初舞台でした。その後、彼女はたくさん舞台に出てキャリアを積んでるんですが、今回久しぶりに僕の作品に出てもらいました」


太田「安東さんは今回、かなり下衆な男の役で…(笑)」
安東「そう…。下衆ですね(笑)」
太田「彼女にお金を貰うとこの芝居*3が妙にリアルで、“ドキュメンタリー”って言われてたんですが…(笑)」
客席<爆笑
安東「ドキュメンタリーじゃないです(笑)」


太田「安東さんは…。普段、“アンディ”って呼んでるんですが、彼とはもう長い付き合いで。もう十年くらいかな?」
安東「そうですね」
太田「あちこちの舞台で活躍してる役者さんなんですが、散歩道楽の舞台にもよく出てもらってます」
安東「でもね、本公演となると、二回目なんですよ」
太田「そうか…。番外公演やプロデュース公演*4が多かったかな?」


太田「鉄炮は?」
鉄炮塚「毎日、その、たいへんで…」
太田「(客席に)すいません。今回、うちの劇団員の中でも特に口下手な二人で…。なんでこの二人なんだろ…?」
客席<(笑)


安東「楽園の公演が先に始まって、次々に初日が明けていくわけですよ」
太田「この『平成編』がいちばん最後だったもんね」
安東「初日明けてみんなどんどんスッキリした顔になって行って…。“最後の砦”が『昭和編』だったんですよ。それも明けちゃって…」
太田「アンディは稽古も出番もないのに毎日来てたもんね。『家に居ても落ち着かない』って言って…」


太田「みーよは『昭和編』と両方に出演してるわけなんだけど」
三好「稽古と楽園の公演が重なっていたので、居ない方の代役を立てたりしてたいへんだったんですけど、でも、そんなアットホームな雰囲気が良くて…。散歩道楽さんが好きになりました」
安東「僕も好きになりました」
客席<(笑)


工藤純平という男

太田「アンディがドキュメンタリーをやってくれたわけですが…」
安東「ドキュメンタリーじゃないってば!」
客席<(笑)
太田「女性陣に聞きたいんだけど、純平って男をどう思う?」
三好「人間としては…(嫌そうな顔)」
客席<(笑)
三好「でも、好きになっちゃったら、『私がしっかりしなきゃ!』って思っちゃうかもしれない…」
安東「ダメだ〜」
客席<(笑)


鉄炮塚「私は最初、静(役名)は純平さんのどこがいいんだろう?って思ってたんですけど、やってるうちに純平さんの魅力がだんだんわかってきました。そういうところが“カリスマ”*5なのかなぁ?って」
太田「なるほどね…。(客席に)今回はスタッフさんに女性が多くて、みんなで“純平という男を許せるか?“について話し合ってて、なんか女子会みたいになってて…(笑)」


客演の二人

太田「アンディは久しぶりだという散歩道楽の本公演はどうだった?」
安東「散歩道楽の特徴としては、“台本が出来るのが遅い”ってのがあって…」
客席<(笑)
安東「結局、出来たの何日前? 四日前だっけ?」
植木三好鉄炮塚「(うなづく)」
太田「(苦笑)」
客席<(笑)
太田「でも、みんな仲良くなってね」
安東「だって、呑みに行くしかないんだもん! 台本出来ないから」
客席<爆笑
安東「稽古行ったのに、呑みに行っただけ、なんて日もあって(笑)」


太田「みーよについては、今回のこの役はみーよがいいなって思ったんですが…」
三好「ホントですかぁ?(笑)」
太田「アドリブで猫のマネやるとこあるじゃない? あそこは『咳払いか何かやってくれ』って言ったんだけど、まさか猫のマネやるとは思わなかったんでびっくりしました」
客席<(笑)
安東「あと、踊りながら消えてくとこ*6ね(笑)」
太田「あそこ、稽古場で僕の位置からだと窓に顔が映ってて…」
安東「半笑いなんだ…(笑)」


太田「劇団員の二人も、みーよやアンディとは何回か共演してるよね?」
植木「そうですね。三好さんの初舞台だった『かば2』には、僕も鉄炮塚も出てるんで…」
鉄炮塚「(うなづく)」
植木「アンディさんとも何度か…」
安東「“尊敬する”?」
植木「“尊敬するアンディさん”とは何度か共演させていただいてます」
客席<(笑)


共演者への質問

太田「せっかくだから訊いておきたいことはある?」


■安東桂吾→鉄炮塚雅よ
安東「鉄炮さんと二人でカラオケ館で稽古したことがあったんですが…」
太田「あったね。『昭和編』の稽古を見学してて、『二人の場面が不安になってきた』って言うんで、カラオケ館に行ったんだよね」
安東「あの時、なんで店員さんにタンバリンを頼んでたの?」
客席<爆笑
鉄炮塚「いや、せっかくだから一曲くらい唄おうかと…(笑)」
安東「で、なんでTOM CAT?」
客席<爆笑
鉄炮塚「いや、アンディさんの好きそうな曲を…。あれ?好きだって言ってませんでした?」
安東「言ってないよ(笑)」
鉄炮塚「あれぇ…?」
太田「その話の続きは楽屋でやってくれるかな」
客席<(笑)


三好絵梨香→植木まなぶ
三好「好きな動物はなんですか?」
植木「え…?」
客席<爆笑
太田「それ、みーよ以外の人、知りたいかな?」
安東「みーよもそれ聞きたいの?」
三好「聞きたいですね〜。好きな動物は…?」
植木「象…*7
三好「キャハハ…(しばし一人で笑い続ける)」
植木「…」
客席<爆笑


鉄炮塚雅よ→三好絵梨香
鉄炮塚「いつも『ゲロゲ〜ロ♪』のセリフのところが楽しそうなんですけど、なんでですか?」
三好「…?」
太田「それ、みーよはなんて答えればいいわけ?(笑)」
三好「なんて答えたら…???」
客席<爆笑


ミニライブ

ここで、音楽:高田泰介氏を呼び込み。
太田「高田さんにはいつも散歩道楽の音楽をお願いしています。PLECTRUMというバンドで、下北沢でもよくライブをやっているんで興味ある方は是非」
高田「よろしくお願いします」
太田「この『平成編』の客入れの時にかかっているのもPLECTRUMの曲なんです*8


太田「高田さん、曲作るの早いんですよ。台本渡してすぐ出来て来たりするんで」
高田「僕ら同い年なんですよ。昭和47年生まれで。ベビーブームの同世代には共通のイメージがあるのかな?なんて話したこともあるんですが…」
太田「早い時にはタイトル言っただけで曲のイメージが沸くらしいんです。すごいなぁと…」
高田「いや、やっぱり太田善也が、散歩道楽が、イメージを沸かせるんですよ。僕は天才だと思ってるんで!」
太田「いや、ここでお互い褒め合ってもしょうがない。あとは居酒屋でやりましょう(笑)」
客席<(笑)
太田「(客席に)すいません、僕ら、傷をなめあいながら生きて行こうって決めてるんで…」
客席<(笑)


ライブ。
太田「せっかくですんで、今日は高田さんの演奏で、この『石神井ポルカ』の主題歌をやってもらいましょう。歌は三好絵梨香!」
客席<拍手
太田「言っておきますが、そんなに練習したわけじゃないんで…」
客席<(笑)


高田氏のギター演奏とコーラスで唄う三好殿。
片手の歌詞カードを見ながら唄うが、適当な振り付けも入るなど、ノリノリ。
他の出演者や観客は手拍子。
安東氏は小道具のウィスキー瓶を箸で叩いて参加(笑)


歌あと、出演者挨拶して退場。
 
 

*1:『かば2』。本人の意識の中では、『リボンの騎士』は出番も少なかったので、初舞台という感覚はないらしい。

*2:正確には、三年前。

*3:安東氏演じる純平は、バイトをクビになり、彼女・静(鉄炮塚雅よ)にお金を貰って生活している。

*4:『ロマンチックにヨロシク』『僕に似合いの身体』など。

*5:劇中、静は純平のことを、将来大きなことをやってのけるカリスマだと思っている。

*6:ベティ(鶴ひろみ)が見る夢の場面の最後で、紀子(三好絵梨香)が客席に背を向けて踊っているところで暗転してゆく。

*7:植木氏は巨漢である。

*8:『昭和編』ではトニー谷