10:35、硫黄岳山頂(2760m)をあとにして、美濃戸口を目指して、ひとまずは赤岩ノ頭(2656m)から赤岳鉱泉へのルートをとる。
しばらくは樹林帯のなかをゆく。
11:55、赤岳鉱泉に着いた(2210m)。
ここで昼食。
筆者はあらかじめ用意していたが、赤岳鉱泉ではラーメンなども食べられる。
12:40、赤岳鉱泉を出発すると、またしばらくは沢をいくつも越えることになる。
この沢にかかる橋は修理中であった。
ちょうど筆者が渡ろうとしたときが、修理に携わっていた方々が昼食休憩にはいるところであった。
「これ、渡っちゃって大丈夫ですか?」
と、尋ねると、
「“はし”の方をわたってください」
と、言われた。
一瞬、なんのとんち話かと思った。
わしゃ、一休さんか(笑)
13:40、道は砂利を敷きつめた林道に入る。
(四駆の車ならここまで入ってこれる)
振り返ると、山が小さくなっている。
さらばじゃ。
林道にさしかかると、気温もだいぶ上がってきて、夏に戻ってきたという気になる。
14:20、林道のゲートを出ると、麓近くの美濃戸山荘(1710m)に出る。
小屋の前。
こういうのが嬉しい。
さあ、ここからはゴールまであと一息(といってもまだあと40〜50分かかる)。
15:10、八ヶ岳山荘(美濃戸口1480m)についた。
この前からバスが出る。
ここは温泉ではないものの、お風呂があって、ひと汗流すことが出来る(500円也)。
風呂に入ると、最後がずっと砂利道だったので、足の裏が気持ちいい。
バスはJR茅野駅に出る。
茅野の名産は、日本酒・ダイヤ菊。
これは日本映画の名匠・小津安二郎監督が愛した酒としても知られている。
――八ヶ岳2010夏、了――。