南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

どんな夢を見ても、夢の中に居て



メロン記念日お願い魅惑のターゲット』(作詞・上田ケンジ/作曲・田中秀典/編曲・宮永治郎)は当初、ライブ会場限定のインディーズ版として発売された。
「お前らのCDはもうメジャーでは売れない、と会社の人に言われた」
「ジャケット撮影はスタジオではなく、会社の会議室だった」
「インディーズでしか出せないっていう、下降してしまったという現実を受け止めなくちゃいけない楽曲だった」
と、メンバーによってのちに語られることになる。
しかしこの曲はファンの支持を受け、翌年、新たに録音されたバージョンがメジャーに復活して発売されることとなる。
メロン記念日BEAT CRUSADERSとコラボした際(メロン記念日×BEAT CRUSADERS『DON'T SAY GOOD-BYE』)、BEAT CRUSADERS(当時):ヒダカトオル氏は、
「『お願い魅惑のターゲット』を超える曲を作らなきゃいけない」
というのがひとつの目標だったと発言しているし、同じくメロン記念日とコラボしたニューロティカTHE COLLECTORSもこの曲をライブで演奏した。
メロン解散時、リーダー:斉藤瞳殿は、
「個人的にはその時ママが倒れて、それでも発売を楽しみにしていたっていう*1、いろんなことが重なった一曲。メロンを救った、私を救った一曲になるかな」
と、語っている。




このメロン記念日インディーズ版のMVは、横浜BLITZでのライブ(「メロン記念日 ライブハウスツアー2006〜灼熱天国〜」)にて撮影されたもので、その横浜BLITZの楽屋通路の壁にサインしているメロンのメンバーの姿でこのMVは終わる。



それから約2年後、そのメロン記念日のサインのある横浜BLITZの壁の前に集合する当時のハロプロエッグ(「2008ハロー!プロジェクト新人公演11月〜横浜JUMP!〜」)。

のちにアップアップガールズ(仮)のメンバーとなる人たちの姿がちらほらと見える。
この時彼女たちは、まさか自分たちがこの曲をカバーしてCDデビューすることになるとは思わなかったろう。


ハロプロエッグの組織改編から、研修過程を強制終了させられた7人は、やはりスタジオが借りられないので会社の会議室でレッスンを積むなどの一年余の苦労の末、この曲をカップリング曲(編曲:michitomo)としたインディーズCD(『Going my ↑』)でデビューし、メジャーデビューを目指すこととなる。


どうもこの曲には、
「会議室からスタジオへ」
「インディーズからメジャーへ」
…というキーワードがつきまとうようだ。
まさに上昇を後押しする曲。
いったいこの曲は、(ヲタを含めて?)何人の人生を助けることになるのか。



ともあれ昨日、2013年4月13日。
お願い魅惑のターゲット』も、元ハロプロエッグの7人も、横浜BLITZに帰って来た。




みねわきファクトリー(拳) on Twitter: "アプガ@横浜Blitzで撮影。前から一度見たかったサイン。5年前か~。 http://t.co/OyiJ4w7Qm0"
吉田光雄 on Twitter: "佐保さん、名前デカすぎ。 http://t.co/KO5z3NlIU0"
upupgirls-official on Twitter: "アップアップガールズ(仮)横浜ブリッツ2公演無事に終わりました!沢山のご声援ありがとうございました!まだまだな7人組ですがアップアップしながら大きくなれる様に頑張って行きます!ご声援お願いします! #アプガ #uugirl http://t.co/davxKr6srE"
 
 

*1:斉藤殿のお母様はメジャー版『お願い魅惑のターゲット』発売日直前に病で倒れ、しかし発売日当日、意識が朦朧とするなか、「今日はこれを替えに行かなきゃならない」とCD予約券を医師に見せて訴えた、という。