南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

那須山行記・1

南アルプス天然少年団誕生10年記念隊

私事でまことに恐縮ながら、本格的な登山を初めて十年になり申す。
ということは、我が南アルプス天然少年団、結成十年ということになるわけで。
最初の登山が1999年9月、那須
かくして、2009年9月20日、我が南アルプス天然少年団“誕生10年記念隊”は今回、十年ぶりに那須三斗小屋温泉を目指すことになった。


団長と名古屋から夜行バスで来た副長は上野で待ち合わせ。筆者は赤羽で合流。
7:02分発快速宇都宮行き。



宇都宮で黒磯行きに乗り換え、黒磯着。9:40。



黒磯


以前、メロン記念日のライブ会場にて「後藤真希コンサートin黒磯」のフライヤーが配布されていたが、その時にそばに居た二人組、
「どこだよ、黒磯って!?」
「“磯”っていうから海のそばだろ。神奈川かな?」
(そりゃ大磯だろ…)
と、内心ツッコミながらも、そういえばなんであんな内陸なのに“磯”がつくんだ?…と疑問には思った。
だからこういう勘違い話も決して馬鹿には出来ない。
で、調べてみると、これが諸説あってよくわからないらしい。
一応、「那珂川の磯が黒かったから」という説があるが、別にこの地を開拓した黒館五郎と磯勝光の名前からという説もあるらしい。


さて、予定では駅近くで早めの昼食を取って…というつもりだったが、まだ10時前なのでどこも空いておらず。十年前に昼食を食べたラーメン屋はつぶれてしまったのか見つからず。
ロープウェイ駅に行けば何かあるので、向かうことにする。
東野バス那須ロープウェイ駅行き10:15発。

駅前の案内所で切符を買うと、現在強風の為ロープウェイ休止中とのこと。日本列島沖合を通過中の台風の影響らしい。


ともあれ、出発。

 
 


那須ロープウェイ

道路が渋滞していて、約一時間で着くはずのところを、遅れて11:50到着。
ここらで標高1380m。
天気晴朗なれど強風、寒い。
「山頂の気温は9度」というアナウンス。



ロープウェイが動いていないので、仕方ない。
「登るか」
時間は50分ほどだが、山頂(1915m)から離れた避難小屋(1720m)に着くので、コース変更。茶臼岳山頂は明日にまわそうという話になる。
まずは腹ごしらえを、ということで団長と副長は蕎麦を、筆者は焼きそばとおにぎりを。


食後、山頂の気温を気遣い、団長がゆっくりと完全装備をし始める。
その間、ロープウェイが試運転を始めていた。


なんとなく、これは団長が支度している間にロープウェイが復旧するという雰囲気ではないか?…と思っていると、果たして切符売り場が準備を始め出した。
完全装備を終えた団長、
「えっ?」
ともあれ、当初の予定通り、本日山頂を目指すべく、列に並ぶ。
片道650円、往復1200円也。
切符は一日のみ有効なので、「三斗小屋温泉宿泊の方は往復切符は買わないで下さい」との注意書き。


12:28出発。

ロープウェイは大型で111人乗り。


東野交通・那須ロープウェイ


車内「今年は例年よりも紅葉が早く…」というアナウンス。
ホントだ。山が色づいている。

紅葉はあてにしてなかったので得した気分。
鉄柱を通り過ぎる時に、
アナウンス「揺れます」
「おおおおお…!」


四分ほどで、山頂駅に到着。1690m。
展望台に出てみるが、強風の為、早々と退散。




――つづく――