南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

散歩道楽男闘呼組『アルマゲどん』感想


(以下、DVD化される可能性がほとんどないと思われるので、ネタバレ多数。但し、続編が作られるようなので、結末については述べておりませぬ)





大谷雅恵殿も「ホーム」とブログに書いていたが、もはやハロヲタ、とくにメロンヲタにはおなじみの散歩道楽男性陣
今回、唯一メロン記念日勢とは初共演となる上松コナン氏も、筆者、昨年の『ロマンチックにヨロシク』を観ていたので…。*1


お馬鹿かつお下劣(笑)
とにかく男性陣はすぐパンツを見せるし、キムユス氏に至ってはオムツ姿…。
昨年の男闘呼組の際(『ポイズン』2009年1月29日〜2月1日。作:太田善也、演出:川原万季)もマドンナで誰か出るのかな?…と思ったものの、新旧ハロプロ勢は誰も出ず。
そりゃ、純粋アイドルは出せませんわな…。仮にオファーがあってもUFAは断るわ…(笑)
でも、振り返ってみれば意外と下ネタは多くなく(少なくもないんだけど…)、セリフやら演出やらさすがに凝っていて本当に面白い。むしろ洗練されていたような印象。
見終わった時には、なんだか爽やかな気分…(笑)


また、全体的に芝居じたいのパロディにもなっている。
紅の豚』のくだりでジーナ役:大谷殿がセリフにつまり、後ろに居た椎名茸ノ介氏が黒子のように言うのをなぞるところや、そのジーナに「お腹の子が動いた。触ってみて」と言われて、マルコ役:植木まなぶ氏が触ろうとすると、
大谷「やっぱ触ったふりにして…」
と言うところ。で、植木氏は触ったふりをする。もちろんすべて演出。
また、「予算がない」*2というのも逆手にとっていて、スペースシャトルが発射されて大回転する場面では、舞台監督氏(セオキョウコ殿。ダンスシーンの振り付けも担当。*3)が出てきて、手でシャトルの模型を持ち上げ、それに合わせて乗っている設定の役者陣が動くというもの。
小惑星に酸素があるという場面でも、上松氏のセリフで、
「それは宇宙服が用意出来なかったからとかそういうことじゃなくて…?」
なんてセリフがあったり…。
楽屋落ち、内輪ウケと言ってしまえばそれまでなのだが、とくに『刻め、〜』のようにしっかりと作られた、しかもシリアスな舞台を観たあとだとバランスの良さからか心地いい。
笑った、笑った。
もしかすると、筆者、笑いに飢えていたのかもしれないな…とも思ったり。
こういう芝居は、芝居をたくさん観ていれば観ているほど面白いし笑えるわけで、そういう意味では近年、芝居を観る機会を大幅に増やしてくれた散歩道楽の皆さんには心から感謝である。


ラストに「To Be Continued…」と出るので、まだ続くよう。


ていうか、続きが観たい。
次回は例えば新旧ハロプロ勢が誰も出なくても観に行きたい、と思った。







それにしても、『刻め、〜』といい、大谷雅恵殿が産んだ子が…(以下自粛)。





――散歩道楽男闘呼組『アルマゲどん』、完了――
 

*1:当時「植松隆史」名義。保田圭殿演じるママのぼったくりバーでぼったくられる役。この公演後に散歩道楽に入団。

*2:稽古場は公共施設を転々としていたらしい。http://sanposium.jugem.jp/?eid=807

*3:http://ameblo.jp/minaguchi/entry-10620214210.html