南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

『奇々怪々』

本日は、友人のお誘いを受けて舞台観劇に行って来た。
といっても、ハロー!・アップフロント関係ないお芝居。
とはいえ、過去にアップフロント勢と数多く共演した役者さんが出演しているので、興味あって観に行った次第。

Kart Promotionプロデュース 第九弾
「奇々怪々〜老ノ坂のもののけ達〜」
2009年公演の本格的時代劇エンターテインメントが再演決定!
【脚本・演出】柿崎ゆうじ
【出演者】
竹島由夏/榎木薗 郁也
斉藤佑介/山口美砂/鹿野優志/小田島 渚/宇野智明/上野山 浩/月登/伊藤あきこ/坂井暁彦/塩田瞳
加藤仁美/大友七菜/村田直樹/田部井諒/新原美波/内藤好美/高田紋吉/中島文博/竹内大気/森谷太亮
さとう珠緒/鹿島良太/伊藤つかさ出合正幸加納幸和/伊吹 剛/宮内 洋
【場所】六行会ホール(品川区北品川2-32-3)

http://ameblo.jp/kart-butai/

カートプロモーション
カートプロモーション - Wikipedia


結構ビッグネームの方々も出演しているが、やはり気になるのは過去にアップフロント勢と共演した役者さんたち。


榎木薗郁也氏。カートプロモーション所属。
『キャッツ♥アイ』のB「盗まれる側にもドラマがある」のコロスケ(菅谷梨沙子殿演ずる令嬢のダメ兄貴)役。
他にも、『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ』再演大谷雅恵)、『世界は僕のCUBEで造られる』小川麻琴)といったASSH作品の常連。



そして斉藤佑介氏。元・カートプロモーション所属。
先日放送された『釣り刑事4』も記憶に新しいところ。
舞台では『レモンスター』柴田あゆみ保田圭)、『タイガーブリージング』石川梨華仙石みなみ吉川友)、『三億円少女』Berryz工房宮本佳林田辺奈菜美)、『1974(イクナヨ)』中島早貴岡井千聖竹内朱莉工藤遥)、『戦国自衛隊』Berryz工房℃-ute)等に出演。



ちなみにこのカートプロモーションには、カントリー娘。初代リーダーである“あずさ”こと小林梓殿が所属しており、今回の舞台には出演していないが、初演には出演していたらしい。

【あらすじ】
安永八(一七七九)年初秋。
京から丹波街道を四里、老ノ坂近く。
激しい雷雨の中、身分を異にする様々な人達が
雨をしのぎに廃屋に集まる。
戯作書きの櫻田兵蔵(鹿島良太)、
盲目の若侍・田村新之介(榎木薗郁也)とその奉公人の女・治(竹島由夏)、
旅役者の笹丸禅竹(加納幸和)とその妻・於蝶(伊藤つかさ)、
柳生新陰流を名乗る浪人・伊火村兵馬(斉藤佑介)、
宝蔵院流を受け継ぐ僧・鞍馬の正源(鹿野優志)、
近在の女・於吟(さとう珠緒)、
謎の侍・八木十兵衛(出合正幸)、
駿府の商人・上総屋庄兵衛(宮内洋)と
その用心棒・山中軍兵衛(月登)、平田右近(上野山浩)、
駆け落ち途中の農民・米助(宇野智明)とくに(小田島渚)、
御用改めに来る役人達・木村又左衛門(伊吹剛)と野崎忠蔵(坂井暁彦)、
そして、謎の老婆(山口美砂)と妖怪達…。
果たして、奇々怪々な夜を乗り越えられるのか?
朝日と共に見えるものとは?
(パンフレットより)


偶然廃屋に集まった人々と、その周囲に潜む“もののけ”たちの一晩の物語。
中心となるのは正規の武士(小田原藩士)でありながら、二年前に屋敷を何者かによって襲われて両親は殺害、自らも盲目となりながら家督相続の為に仇討ちを命じられた若侍と、唯一下手人を見ている奉公人の若い娘の仇討ち話。
『キャッツ♥アイ』でダメ兄貴役だった榎木薗郁也氏は今作では凛々しい若侍役。逆に『釣り刑事4』ではエリート刑事役だった斉藤佑介氏はむさくるしい浪人風の役。
ちなみに、「戯作書きの櫻田兵蔵」というのはのちに『東海道四谷怪談』を書く鶴屋南北のこと。
集まった人々は自らの身分・経歴にひとつは嘘をついているというのが話の軸なのだが、しかしその嘘のほとんどにストーリー上の影響が少ないのが難点。実際にストーリー上に機能していない役もある。
最後にどんでん返しがあるのがせめてもの救いであるが、結末があれで良かったのかは少々疑問が残る。もっといい方法があったのではないかという気もする。
登場人物が多すぎるためか、ストーリーがなかなか進まず、再演のわりにはあまり整理されていない印象。上演時間2時間、カーテンコールを含めれば2時間を超える。
もっと登場人物を整理して話をそぎ落とせばもっと良くなるような…。
ラストに「人生は奇々怪々」なるセリフがあるが、この物語からはそういう印象は受けず、違和感だけが残る。
出合正幸・月登・上野山浩各氏の殺陣の場面は見事だった。



ところで、開演前の出来事――。
舞台のパンフレット(無料)で斉藤佑介・榎木薗郁也両氏の経歴を見、また、『熱帯男子2』光井愛佳出演)、『デスティニー』新垣里沙出演)のフライヤーが挟まれてあったこともあって、
「斉藤・榎木薗両氏2人とも共演したことあるハロメンは誰だっけ…?」「確かベリキューで…」
などと考えていたら、目の前を見たことある女性がマネージャー氏と一緒に歩いて場内に入って来たのでびっくらこいた。
矢島舞美殿である。
そう、矢島殿は斉藤・榎木薗両氏2人とも共演したことのある人なのである(他にも何人か居るが)。
ちょうど考えていたところに本人が現れた。こっちの方が「奇々怪々」の部類である。