南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

メロン記念日×GOING UNDER GROUND@『Rooftop』雑感

『メロンティー』の歌詞は、刺激的と感じるハロヲタの方も多いかもしれない。
ヒロインは彼氏と密会を重ねるアイドル。
(歌詞の中でははっきりとアイドルである表現はないものの、インタビュー中、椎名編集局長がそう発言しており、誰もそのことについては否定していない)
しかもどうやらプライベートではタバコ(メンソール)を吸っている…。
確かな自信はないけれど(なにぶん全員の全曲を把握しているわけではないので)、卒業生含むハロプロ関連の歌詞でタバコを吸う表現が出てきたのは初めてではないかと思う。
もちろんメロン記念日は全員20歳オーバー。
…というより大半はアラサーだ。
タバコを吸おうがそんなことはなんの問題もない(少なくとも筆者は)。
むしろポップでスピード感ある曲に、「メンソール」という言葉がうまくマッチしている。
ちなみに、この「メンソールふかして…」の部分は村田めぐみパートだが、この人がメンソールをくわえているさまは絵になると思うし、そのあとゲホゲホしている姿までが目に浮かんでしまう…(笑)。
歌のパート割りの際に、松本素生氏は“担当”で決めていたと言うが、これって、「メンソール」→「メルヘン」という発想なのではないかと思ってしまうのだが。


GOING UNDER GROUNDTHE COLLECTORSが勧めるメロン記念日のバンド化については、本文を読んでいるとメロン当人たちがさほど乗り気でないのがわかる。
以前はともかく、
(例えば、後藤真希殿と組んだ『Rockですよ!』=2007年=の頃は、大谷雅恵殿は楽器に興味津々だったように思う)
メロン記念日はこのロック化計画を経験することにより、バンド化するよりもむしろ、“楽器を持たないロックバンド”という他にない形態、その特性を伸ばす道を選んだのだと思われる。
インタビュー中、椎名編集局長の、
「楽器を持たなくても皆さんには担当があるし、そこがバンドっぽい感じもしますね」
という発言は、先月の『ROOFTOP PROOF』の際の、
「僕はメロン記念日はロックバンドだと思っている」
と符合する。
もちろん、加藤ひさし氏やGOING UNDER GROUNDの皆さんの「楽器をあげよう」という申し出は、“仲間”だったり“同志”だったりとして見てくれているという意味でもありがたい話だし、メロン記念日の考え方も今後また変わっていくかもしれない。



ところでこの『メロン記念日ロックサミット』と題された連載は、ロック化計画が一段落したことで、今号で終了なのかまだまだ続くのか…?




おまけ
加藤梅造氏による真野恵里菜『FRIENDS』“絶賛”レビュー。
『Disc Recommend』