南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

『MELON KINEN-BI LOFT LAST GIGS』@『Rooftop』

市松模様のステージに立つ最後のライヴで魅せた荒ぶるロック魂

http://rooftop.seesaa.net/article/149538486.html

「荒ぶる」「魂」なんて書かれると、筆者などは早稲田ラグビー部を思い浮かべてしまうわけですが…。
荒ぶる魂
荒ぶる



ま、先日、「メロン記念日のリーダーシップ=早稲田ラグビー部のキャプテンシー」みたいなことを書きましたが…(笑)


あと、アリスの曲でもありますが…(笑)


当日のゲストは、メロンとは互いのライヴに行き来していたストライカーズ、ブルーハーツのトリビュート・アルバムでメロンがカヴァーした『キスしてほしい』のサウンド・プロデュースを務めた森 純太、そして『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』で共演を果たした我らがニューロティカという3組。いずれも短い時間ながら気迫のこもった名演で素晴らしく、それは各バンドの技量もさることながら、フロアを埋め尽くしたヲタモダチの力に負うところも大きかったように思う。随所でメロンのメンバーがバンドと絡む趣向ではあるものの、本来ならばオーディエンスはメロン以外のバンドになど関心がないものだ。ところが、ジェントルなヲタモダチは違う。事前に共演バンドの音源をしっかりと予習してライヴに臨み、大方の場合は初見であるはずにも関わらず徹底的にそのバンドを盛り立てる。事実、この日もメロンが数曲披露した後に登場したストライカーズに対してヲタモダチは即興の振りと掛け声で盛んに応戦していた。その姿勢はまさにオーディエンスの鑑であり、関心のない対バンは見ずにそそくさと帰るロック・リスナーは何事も貪欲に楽しむヲタモダチを見習ったほうがいい。ヲタモダチの激しい煽りが演奏するバンドの意気に拍車を掛け、双方がライヴという一期一会の瞬間を共有する様は実に美しく、どんな場面でもバンドの本領を発揮させるヲタモダチの団結力に僕はいつも感服していた。以前、『MELON LOUNGE』の転換時にヲタモダチがビート・クルセイダースやニューロティカのファンに前方のフロアを優しく譲るところを見たこともある。あるいは僕も、村田めぐみ同様に“メロンヲタのヲタ”だったのかもしれない。ファンはアーティストの鏡であることを顧みるに、このヲタモダチの人柄の良さとは結局のところメロン記念日の人徳から育まれたものなのだろう。


打ち上げの席でメロンのメンバーひとりひとりに“新宿ロフト所定のロック課程を修了したことを証”した卒業証書を手渡せたことも、後年懐かしく思い返す日が来るのだと思う。
あの日、あの場所にいたすべての人たちのメロン愛が生み出した感動的な一夜。そして、アイドルを出自としながらロックで在り続けることを果敢に挑んだメロン記念日の“ロック化計画”に末端として携われたことを心の底から誇りに感じた一夜だった。

いい写真いっぱい。



こちらこそ、LOFTさんと『Rooftop』さんには心からのありがとうを。