南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

『釣り刑事2』(5/9 TBS)


石川梨華殿が刑事役で出演する2時間ドラマの第二作。
今回は古川小夏殿も出演、印象に残る役であった。
番組公式
前回に続き、今回も視聴率が良かったようで、第三作にも期待が持てそう。


スタッフロールを見ると、釣り監修は釣り好きの教授役で出演もしている中本賢氏が担当されている。
いわずと知れた川遊びの達人。
その中本氏が、ドラマ上では釣りが下手な設定になっているのが面白い。



また、主演の中村梅雀氏については、ちょうど放送の時期の朝日新聞多摩版に、出身である前進座についての連載が掲載されていた。
(梅雀氏の祖父にあたる三代目中村翫右衛門前進座創設メンバーの一人)


前進座80年 吉祥寺とともに


前進座といえば、戦前の歌舞伎界の門閥制に反発して独立した劇団。
早くから映画界との結びつきが強く、戦前の名作『人情紙風船』(1937年。山中貞雄監督)などに劇団をあげて出演。
また、全国の学校をまわって演劇を上演する活動も行っており、確か筆者も小学校だか中学校だかの時に舞台を鑑賞している。
演目は『さんしょう太夫』だった。

前進座の代表中村梅之助の長男梅雀も、後継者として期待されながら07年に座を去った。
梅雀はNHK大河ドラマ八代将軍吉宗」などで人気を博し、ベースギター奏者としても活躍する。退座後のインタビューで「開放感に満ちていて、役の幅も広がっている」と話した。
梅之助は「自由に生きたいからでしょう。公演があると演奏活動も制限される。僕が辞めようと思った時、父(翫右衛門(かん・え・も・ん))は知らん顔。私も干渉しない。座にとっては大きな損失かもしれないが、縛るわけにいかない」と語る。

http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000801105090001

「組織に嫌気がさして刑事を辞め、ペンションの経営をしながら趣味の釣りを楽しみ、しかし事件が起こると…」という、『釣り刑事』シリーズのストーリー上の設定になんとなくはまる。


それにしても、ベーシストとしてCDも出されているのはうかつにも存じ上げなかった。

いつか石川殿と一緒にディナーショーとかやってくれないかなぁ。