南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

ハロプロ今昔〜非主流派の闘い〜

新年早々、ハロプロからは楽しみな発表が次々となされた。




まだどこが“カントリー”なのかよくわからないカントリー・ガールズだったり、名前も決まっていない新ユニットだったりするが、とりあえず長い目で見て行きたいと思う。
それにしても増えたなぁ…。
ハロプロ研修生については、ハロプロエッグ時代から続く、“最年長になるとハロプロに入れない”という悪いジンクスを払拭してもらいたいものである。


ともあれ、ハロプロの歴史が大きく動き出したようである。




ハロプロの歴史といえば、タイミングよく放送されたのが、この番組。



いまハピちゃん!~いまイマイチだけどハッピーな人たち~ - フジテレビ
【出演】みちよ、飯田圭織村田めぐみ大谷雅恵柴田あゆみ



ハロプロ史の中では不運とか不幸とかマイナス面で語られることの多い彼女であるが、“すべてはあなたから始まった”的存在であり、中澤裕子殿が「ハロプロの長女はみっちゃん」と言っているように、決して忘れてはいけない人物である。
ヒット曲こそないものの、ライブでのステージング(MCを含めて)には定評があり、その影響を考えれば、「平家みちよモーニング娘。妹分オーディション」出身者であるメロン記念日松浦亜弥殿は、「モーニング娘。の妹」というよりも「平家の妹」という色合いが濃い。
ハロプロ卒業後に筆者が彼女のライブを見たのは、メロン記念日の9周年ライブ(MELON GREETINGO-EAST)にシークレットゲストとしてサプライズ出演した時であったが、メロン4人を従えて『GET』を歌う姿に鳥肌が立ったものである。
(OPV)GET - 平家みちよ&メロン記念日 - YouTube






確かに、かつて――とくに2000〜2001年頃――のハロプロは、モーニング娘。とそれ以外に大きな格差があった。
現在でもあることはあるが、かつてほどではない。
初期の太陽とシスコムーン、のちの松浦亜弥を除いて、単独でツアーを開催出来るのはモーニング娘。だけだったし(メロン記念日の初単独ライブは2002年。2003年よりツアー開催。カントリー娘。の初単独コンは2006年)、当時のハロコンは観客の8割以上がモーニング娘。目当てであった。
みちよ殿のハロプロ卒業が2002年11月。いわゆるハロマゲドンの時である。当時はM-lineなどの受け皿もなく、ハロプロアップフロントであり、ハロプロ卒業はすなわち他事務所への移籍、もしくは芸能界引退を意味していた。
発表直後の『中澤裕子オールナイトニッポン』『矢口真里オールナイトニッポン』において、両パーソナリティとも泣きだしてしまって放送事故状態になったことが思い出される。
メロン記念日解散の日の夜に開催された「チーマネ公認オフ会」(@新宿ロフトプラスワン)にて、アップフロント橋本慎氏が「メロンはハロプロの亜流」と発言していたように、主流派と非主流派の間に歴然たる差があったのである。
とはいえ、ハロコンなどでモーニング娘。以外の出演者が「1人でも2人でも持って帰ろう!」とばかりにパフォーマンスしている姿はとても見応えがあった。


例えば、当時では↓このような画は考えられなかった。

かつてのハロプロで、モーニング娘。ココナッツ娘。カントリー娘。メロン記念日の各リーダーが揃ってインタビューを受けるなんてのはなかった。
そういった意味では、現在のハロプロは総主流派体制といえる。
それはハロプロリーダーに非モーニング娘。である℃-uteリーダー:矢島舞美殿が就任したことでもわかる。
年齢・キャリア・実績ともいちばん上なので当然なのだが、かつてなら、“それでも”モーニング娘。リーダーが兼務したかもしれないし、“これを期に”それ以上のメンバーはかつてのエルダークラブのように分知されるか、ハロプロ卒業となったかもしれない。




そういえばこういう嫌な話も最近は聞かない。
個別握手会が増えたことにもよるのだろうが。







ハロプロが総主流派体制となった現在、かつての非主流派の役割を担わされているのがチーム・負けん気であるともいえる。
彼女たちがハロコンにゲスト出演する意味は、かつてのモーニング娘。以外のメンバーの姿にだぶる。
そういえばかつて、平家みちよカントリー娘。メロン記念日コンサート(2002年3月。@サンパール荒川北とぴあ)というものが行われたことがあったが、あれが現在のチーム・負けん気ツアーのひな形になっているのではないか?という気もしているのだが。
とはいえ、負けん気勢はTIFや各ロックフェスなどの対外フェスに出させてもらえたり、海外公演もあったりして、かつてのハロプロ内非主流派よりはずっといい待遇のように思える。
非主流派からその高いアイドル性で主流派に昇格し、今また再評価されている松浦亜弥殿や、世間的にはまったく無名の中からバラエティ番組でブレイクし、知名度では今なお現ハロプロメンバー全員を凌駕する里田まい殿のように、ひとつのきっかけがあれば、なにがどうなるかわからないのである。