南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

熊谷ラグビー場こけら落とし記念イベント(10/20)のまとめ・後編


開催都市特別サポーター任命式


まず、来賓のお偉方の紹介。
上田清司埼玉県知事、森喜朗日本ラグビー協会名誉会長、岡村正日本ラグビー協会会長…。
続いて「開催都市特別サポーター」が一人ずつ名前を呼ばれて入場(この日欠席の中島早貴を除く8人)。

任命式は正面を向いて行われると思っていたら、横向きだったので筆者の席からは後ろ姿になってしまった(苦笑)
任命状はラグビーボールの形になっている。


夏焼雅殿の代表者挨拶。


マスコミによるフォトセッション。



キックオフセレモニー

アンドリュー・マコーミック氏が紹介され登場。来賓とハロメンの隣に並ぶ。
ニュージーランド出身。東芝府中釜石シーウェイブス。元日本代表主将(外国人初の日本代表キャプテン*1 )ニックネームは「アンガス*2」。

来賓とハロメンでボールをパスしていって、最後のマコーミック氏がスタンドにボールを蹴る、というもの。
まさかアンガスとハロメンが並ぶ日がくるとは想像だにしていなかった。
現役時代を知っているので、興奮した。


来賓とハロメンはミニラグビーボールをスタンドに投げ込んで退場。


こけら落とし試合】パナソニック・ワイルドナイツvsキャノン・イーグルス


両軍選手が入場して、スタンドにミニラグビーボールを投げ込み。
パナソニック・ワイルドナイツは、古くからのラグビーファンにはプロ化以前の社会人ラグビー時代の「三洋電機」のチーム名の方が馴染み深いだろう。
ここ熊谷においては本拠地(群馬県太田市)が近いこともあって、ほとんど地元チーム扱いであった(熊谷移転の話もあるらしい)。
対するキャノン・イーグルスはチーム結成が2000年と新しく、関東社会人リーグ3部から始まって2部、1部、トップイーストリーグトップリーグと徐々に力を付けてきたチームである。本拠地は東京都町田市。


今回、日本代表の日程の関係で両軍とも日本代表選手は出場していない。パナソニックは9人、キャノンは3人の主力選手を欠いている。
が、ワイルドナイツの方は前回ワールドカップに日本代表として出場していたホラニ 龍コリニアシと藤田慶和の両選手がいる。

熊谷ではいちばん拍手が多くて大人気だったのが、このホラニ選手(埼工大深谷→埼工大)。
トンガでは吹奏楽部でトロンボーンを吹いていて、日本に来てからラグビーを始めたという経歴。つまり、埼玉で育ったラグビー選手といえる。
伯父(母の兄)にあたるのが、ノフォムリ・タウモエフォラウ選手(大東大三洋電機。元日本代表)。




試合の方は共に主力選手を欠いているからであろう、両軍ともゴールキックラインアウトが安定せず、お世辞にも「こけら落としにふさわしい」などとはいえぬ凡戦であった。
しかし後半早々、日本代表復帰を狙う藤田慶和選手が個人技で持ち込んだトライは観るべきものがあった。


トライをとると太鼓が鳴る。


【試合結果】パナソニック・ワイルドナイツ[4T 1G 1PG] 25-6[2PG]キャノン・イーグルス


新装なった熊谷ラグビー場であるが、かなり風が強く、それがあちこちから吹いてきた。
顔の正面に突風が来たこともあって、ちょうどイーグルスの選手がゴールキックを蹴ろうとするところだったので、「あっ」と思ったら案の定外していた。それらの風がこの日の天候のせいなのか、会場の構造のせいなのかはよくわからない(サイドスタンドとバックスタンドの間にが空いていて、そこからの風だったのかもしれない)





――つづけ――
 
 

*1:ラグビーは代表資格に国籍は関係なく、どこの協会に所属しているかによるところが大きい。

*2:食肉用のアンガス牛。「走る姿が似ている」とNZ時代に付けられた。