南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

エスパーと交信

もう、ずいぶんと以前のことになるが、ある年のゴールデンウィークの終盤のこと、電車に乗っていたら、
「GWはずっと休み?」
「それが、今日までなんだ…」
という大学生らしい二人の男子の会話が聞こえてきた。


「…学祭のイベントのリハーサルやらなきゃならない」
「サークルの?」
「うん、俺、司会なんだよ」
「なんのイベント?」
エスパー伊東が来る」
「芸能人来るなら、楽じゃん」
「それが、一人でトークとか出来ないらしくて…。あと、あんまりアドリブきかないらしんでちゃんと打ち合わせしとかなきゃいけない…」


(世にはいろいろの苦労があるものだ)
と、筆者は話を聞いていて感嘆したものである。



お笑い芸人のエスパー伊東(年齢非公表)が8日、都内でイベントを開催した。
芸歴20年の集大成というべきDVD「高能力芸人エスパー伊東の『ハイ〜ッ!』」の
リリースを記念したもの。


「軟体テニスラケットくぐり」や、長さ約20メートルのチューブに600ミリリットル
コーヒーを通して逆立ちしての一気飲みなど、体を張ったネタも披露した。

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20080308-333015.html




エスパー氏といえば、やはり、『めちゃイケ』における「モーニング娘。入団テスト」(1998年12月26日、1999年01月16日放送)が思い出深い。


初の『かくし芸大会』出場に緊張しながら「ハイパーちんどん」の練習に励むモーニング娘。一同のもとに、ナインティナインが激励に訪れる。
岡村隆史の妹分オーディションに合格して芸能界デビューを果たした妹たち」の為に、岡村氏は「力強さが足りない」として、新メンバーにエスパー伊東氏を推薦、入団テストを行う(エスパー氏が「高速値札貼り」や「高速真っ黒」といった芸を見せるだけなのだが)。


ちなみにエスパー氏は番組で二つ用意された企画の楽な方をやりたがるので、他の出演者と揉め、最終的にエスパー氏がファンであるという飯田圭織様の判断を仰ぐが、彼女が無邪気に大変な方を選ぶ為、「大好きな飯田さんの為に」大変な方をやらざるを得なくなる、というもの。
飯田発言「立ってるの」や「後ろがいい」が印象深い。


やはり、「エスパー」と「交信」というのは、宇宙のどこかで結ばれているものなのであろう。


なお、『めちゃイケ大百科事典』によれば、「この日、エスパー伊東の芸を目の当たりにした福田明日香は「芸能界には絶対にかなわない人がいる」として、学業に専念する決意をした」と、されている…。


ともあれ、エスパー殿、20周年、まことにおめでとうございます。