南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

『すこし離れて、そこに居て』あらすじ

(公演終了につき、ネタバレ防御機能解除。未見でDVDを楽しみにしておられる方は読まないか、斜め読みしてください)




東京近郊のとある商店街にある、老舗の笠木豆腐店
妻の陽子が三年前に家出し、今は婿の日出雄(大高洋夫)と、たった一人の店員・あき(菊池美里)の二人で切り盛りしていた。
陽子の父で先代店主の小助(名取幸政)は認知症の疑いがあり、ホームヘルパーの夏目(川原万季)の手を焼かせている。
一人息子の陽立(キムユス)は、数年前に仕事を辞めてからはニート生活。
そんな笠木豆腐店だが、日出雄の人柄を慕って近所のバンバベーカリーの番場聡・景子夫妻(植木まなぶ・久保文子)や、日本大好きのフィリピン人新聞配達・ホセ(松本貴史)らがたびたび店を訪れている。
ある日、陽子と前夫との間に生まれた志乃子(ヒルタ街)が帰って来る。
それ以来、笠木豆腐店には謎の二人組の男たち(郷志郎・谷中田善規)を始め、妙な客が訪れるようになる。
陽立の同級生・乾(柴田あゆみ)は日出雄・陽立父子を心配してやって来るが何か魂胆がある様子。
小助のガールフレンドだという萌仁香(大谷雅恵)。
引きこもりだった彼女だが、女手ひとつで育ててくれた母親が事故にあったという。働く意志を見せる彼女を見て小助は日出雄に相談、日出雄はバンバベーカリーに紹介することに。
さらに、陽子と付き合っているという新島(宮原将護)という男が現れ、陽子と結婚したいので日出雄に離婚してくれと頼みにくる。
そして二人組の男たちの目的は、志乃子と同棲していた男が作った借金を日出雄に返済させようというものだった…。