南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

【留守録風雲録特別編】『いい旅・夢気分』中澤裕子 丹沢大山登山を検証する・中

いい旅・夢気分』(テレビ東京 6月16日放送)
「人気の山歩きと信玄の隠し湯 丹沢大山」
【出演】田中律子中澤裕子

見晴台へ

さて、いよいよ登山。
田中律子中澤裕子ご一行は阿夫利神社下社から、見晴台へと向かうようである。
“本坂”と呼ばれる、メインの登山道は行かないらしい。



実は、番組を観た際、
(あれれ…、そっち行っちゃうの…?)
と、思ったのが、今回の筆者の山行のきっかけであった。


下社から見晴台までが約30分、見晴台から山頂までが約90分。
本坂だと山頂まで約90分。
だから、本坂を登った方が約30分短縮できるわけである。
それに本坂には、下社を一丁目、山頂を二十八丁目とするおおまかな石柱の標識が各所にあり、これがありがたい。
「あとどれくらい」ということがよくわかるのは、たいへん励みになるのである。
また、各所にそれぞれちょっとした見るべきものがあって、飽きない。
初心者には本坂を行かせた方がいいと思うのだが…。


この時点で、筆者にはひとつの仮説というか“疑念”が頭に浮かんでおり、それを確かめる為に、今回の現場検証(?)を思い立ったのである。



見晴台へは下社からいったん階段を下ってから向かう(左の方に道の入口がある)。

二人がストレッチしていたのは、この階段下だと思われる。



(昨年5月撮影)
この道は「関東ふれあいの道」の一部であり、アップダウンの少ない、歩きやすいコース。





ただし、ちょっとした鎖場もあるので、注意は必要である。



途中、滝がある(二重の滝)。
ここは、江戸期の大山詣りの最後のみそぎの場であったらしい。





30分ほどで、見晴台(標高683m)に到着。
見晴台からの展望。





ここまでは、登山客ではない、一般客も気軽に来られるため、さらに日曜ということもあって、賑わっていた。




ただし、そういう人たちがベンチを長時間占領していて、登山客が休めないのには、ちょっとした憤りというか理不尽を覚えるのもまた事実。



この日の大山は、山頂近くにガス*1がかかっていた。



晴れていると、こんな感じ(昨年5月撮影)。




雷ノ峰尾根

ここからは、本格的な登山道になる。
いったん坂を下り、あとはひたすら登り。
正式な名は、雷ノ峰尾根という、険しそうな名がついている。





↑この地点は、見晴台を出発して35分ほどのところ。
山頂まで約90分だから、まだまだ序盤戦なのだ。


なお、中澤殿がつかまっているのは、岩ではなく、コンクリート製の建造物である。

裏はこんな感じ。
おそらく、かつては鎖がついていたものだと思われるが、何に使われていたものかはよくわからない。


裏を見て思い出した。
昨年5月、下山中に筆者がこの上に座って休憩していたところだった…。

(昨年5月撮影)





山頂まではまだまだある…。





――つづけ――
 
 

*1:登山用語で霧のことである。