見晴台へ
さて、いよいよ登山。
田中律子・中澤裕子ご一行は阿夫利神社下社から、見晴台へと向かうようである。
“本坂”と呼ばれる、メインの登山道は行かないらしい。
実は、番組を観た際、
(あれれ…、そっち行っちゃうの…?)
と、思ったのが、今回の筆者の山行のきっかけであった。
下社から見晴台までが約30分、見晴台から山頂までが約90分。
本坂だと山頂まで約90分。
だから、本坂を登った方が約30分短縮できるわけである。
それに本坂には、下社を一丁目、山頂を二十八丁目とするおおまかな石柱の標識が各所にあり、これがありがたい。
「あとどれくらい」ということがよくわかるのは、たいへん励みになるのである。
また、各所にそれぞれちょっとした見るべきものがあって、飽きない。
初心者には本坂を行かせた方がいいと思うのだが…。
この時点で、筆者にはひとつの仮説というか“疑念”が頭に浮かんでおり、それを確かめる為に、今回の現場検証(?)を思い立ったのである。
見晴台へは下社からいったん階段を下ってから向かう(左の方に道の入口がある)。
二人がストレッチしていたのは、この階段下だと思われる。
(昨年5月撮影)
この道は「関東ふれあいの道」の一部であり、アップダウンの少ない、歩きやすいコース。
途中、滝がある(二重の滝)。
ここは、江戸期の大山詣りの最後のみそぎの場であったらしい。
30分ほどで、見晴台(標高683m)に到着。
見晴台からの展望。
ここまでは、登山客ではない、一般客も気軽に来られるため、さらに日曜ということもあって、賑わっていた。
ただし、そういう人たちがベンチを長時間占領していて、登山客が休めないのには、ちょっとした憤りというか理不尽を覚えるのもまた事実。
この日の大山は、山頂近くにガス*1がかかっていた。
雷ノ峰尾根
ここからは、本格的な登山道になる。
いったん坂を下り、あとはひたすら登り。
正式な名は、雷ノ峰尾根という、険しそうな名がついている。
↑この地点は、見晴台を出発して35分ほどのところ。
山頂まで約90分だから、まだまだ序盤戦なのだ。
なお、中澤殿がつかまっているのは、岩ではなく、コンクリート製の建造物である。
裏はこんな感じ。
おそらく、かつては鎖がついていたものだと思われるが、何に使われていたものかはよくわからない。
裏を見て思い出した。
昨年5月、下山中に筆者がこの上に座って休憩していたところだった…。
(昨年5月撮影)
山頂まではまだまだある…。
――つづけ――
*1:登山用語で霧のことである。