南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

【留守録風雲録特別編】『いい旅・夢気分』中澤裕子 丹沢大山登山を検証する・下

いい旅・夢気分』(テレビ東京 6月16日放送)
「人気の山歩きと信玄の隠し湯 丹沢大山」
【出演】田中律子中澤裕子

山頂へ

大山山頂を目指して、雷ノ峰尾根をゆく田中律子中澤裕子ご一行。



山頂へ登るのは、阿夫利神社下社から本坂を通って登るのがメジャーなルートであり、以前に筆者が登った時も、この雷ノ峰尾根は下山に使った、ということは既に触れた。
そのため、番組スタッフがこのルートを選択したことについて、筆者が仮説というか“疑念”を抱いた、ということも既に触れた。



やはり、この道を下りに使っている人が多い。




もはや疲労困憊の中澤殿。
以降、山頂までほとんど顔が映っておらず、もう写せない状態だったのではないかとすら思ってしまう。
もしくは、スタッフもバテていて、中澤殿の前に出る余力はなかったのではないか?…という気もしてくる。
ただし、画面でもおわかりになるかと思うが、登山道はよく整備されている。
筆者もかなり疲れていたが、それでもダラダラと、なんとか登れる道ではある。


不動尻・広沢寺温泉からの道と合流すると、道はなだらかになる。

山頂までは、あとわずか。
かなりガスってきているが、おかげで涼しいので助かる。
全身に、ものすごく細かいシャワーを浴びているような感覚で、疲れているけど、気持ちいい。



最後の急登。


山頂が見えてきた。


時計を見ると、筆者は見晴台からだいたい80分で到着していた。
中澤殿らはどれくらいだったのだろう…?







中澤殿の後方に見える建物が阿夫利神社の本社である。
その奥に茶店があり、さらに向こうに本坂からの道がある。
そして、中澤殿が触っているのが、本社の石碑であって、山頂ではない(だから標高が違う)。
上に乗っかっている石は、誰かが置いたのだろう。


田中律子&中澤裕子@阿夫利神社本社



ガッタスタオルを巻きつけるハロヲタ(昨年5月)。



メロンラウンジタオルを巻きつけるメロンヲタ。


山頂の碑は、もうひと登りしたところにある。


本社は古式めいていて、色鮮やかな下社との対比がいい。


筆者の方は、残念ながら、ガスで展望はなし。


茶店では、焼き鳥を焼いていた。




食事。

中澤殿らは、こま参道で買ってきた(予約が必要らしい)お弁当。



筆者はカレーであった。


食事をしていたら、晴れてきた。





下山

さて、下山。
中澤殿らはどこから下山したかわからないが、筆者は、本坂より下山した。


こうしてみると、ガレ場が多いのがわかる。



中にはこのようなよく出来た石の階段もあるにはあるのだが…。


昨年、この本坂を登った時はさほど気にならなかったが、意外に浮き石が多い。
浮き石は、登りの時はさほど影響がないが、下りの時には危険である。


おそらく番組スタッフサイドとしては、登りとはいえ、万が一怪我でもしたら大変だから…という理由で、この本坂をとらず、見晴台からのコースを選んだのであろう。
それに見晴台の方がテレビ的に画になるし…。
実は番組を観た際、筆者は、なるたけ長時間歩かせて、(とくに登山初体験の中澤殿の)「疲労困憊の画を撮ってやろう」という、ちょっとした悪意を感じていたのだが、その考えは間違っていたのである。



それともうひとつ。
下山の時、筆者は“あいつ”に出会ったのである。



中澤裕子という人がこの世で最も嫌いなあいつに――。



そう、カエルである。


中澤殿はかっての『ハロモニ。』でカエルにはさんざん泣かされてきたし、最近でも、『新感覚ゲーム クエスタ』(NHK)にてカエルの皮で出来たランドセルで異常な反応を見せていた。



この日、本坂にて、なかなか恰幅のよいカエルが、どういうわけか石から石に飛び移ろうとのたうちまわっており、女性の登山客が悲鳴をあげていた。



やはり、中澤殿はこの道を避けて正解だったようである。





道は、下社の裏手に出る。

階段を下りると、ゴールである。



番組スタッフが本坂コースを避けたのは、この階段のこともあったかもしれない。
下から見ると、圧倒的に迫ってくる階段。
登山初体験者は、これを見ただけであきらめてしまうかもしれない。
事実、この時筆者が階段を下りていくと、
「こりゃ無理だ…」
と、気軽な気持ちで登ろうとしていた人たちが階段を見上げて断念している姿を見た。
また、この階段、古式を残そうとしている為か、老朽化したグラグラしている手すりがそのままになっている。
スタッフは、
「こりゃまずい…」
と、思ったかもしれない。



下社からの展望。

上の方は相模湾
この写真だとわかりにくいが、江ノ島も見える。
もっと鮮明に、海水浴客が見れたら愉快だろうな、と思う。




結論。
コースは危険を極力避けたものだった。





おまけ。

この日の鹿さん。