南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

八ヶ岳2010夏・3「硫黄岳の巻」


7:05、本沢温泉(標高2100m)を出発。
本日はまず、硫黄岳を目指す。



約一時間ほどの登り。


8:20、夏沢峠(2430m)。硫黄岳方面。

ここはモモンガやヤマネの棲む山小屋・山びこ荘がある。


硫黄岳に向かうと、森林限界を超えたあたりから、登山道はだんだん石の階段状になってくる。

ガスってきた。
風も強く、時折突風がくる。
まさか吹き飛ばされはしないと思うが、やばそうな時は岩に隠れながら前進。


やがて、山頂が見えてきた。


9:40、硫黄岳山頂(2760m)到着。



ガスっていてなんも見えん。



…ていうか、風で寒い。
確か避難小屋*1があったはず…と、ガスっている山頂をウロウロ探して、小屋にたどりつく。

中の広さはそこそこあるが高さはない。
入口そばで休んでいると、
「いやぁ、寒いねぇ」
と、どこからか、人生の先輩氏がやってきた。
「なんにも見えないねぇ(笑)」
「そうですねぇ…(笑)」
「どこから登ってきたんだい?」
「本沢温泉からです」
「そうか、俺は今日、本沢に泊まるつもりなんだ…」
などと、しばし雑談。


それでも時折、晴れ間がくる。


そこを狙って、写真を撮ろうとするのだが、なかなかうまくいかない。



(中央の小さく白く写っているのが、本沢温泉の建物である)


…と、筆者が悪戦苦闘しているうちに、やがて避難小屋の中からはおいしそうな匂いがしてきた。
中に入りこんだ先輩氏が、インスタントラーメンを調理し始めたらしい。
筆者はもう少し行ってから昼食にしようと思っていたので、
(これはマズい…)
と思い、山頂を去ることにした。
「じゃぁ、私はこれで…」
と、避難小屋の中にご挨拶。
「ああ…、気をつけてなぁ!」






――つづけ――