南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

硫黄岳登山記・下


下山開始



山頂は何も見えないし、寒いので、9:25、とっとと下山開始。
(赤岩ノ頭まで行けば少しは…)
という思いもあった。
岩場を15分ほど下ると赤岩ノ頭に達する。

ここも何も見えない…。


このあとは林の中をジグザグにひたすら下る。

この山行、これまでは反対側から来る人をほとんど見かけなかったが、ようやく登ってくる人に出会うようになった。
少し雨が降ってきたが、林の中なので問題なし。
“非日常的なことをしている”という意識があって、結構楽しい。


こんな階段もあった。


やがて、沢に出た。
10:35、ショウゴ沢。雨はあがったようだった。

暖かくなってきたので、フリースを脱いだ。


昼食

ショウゴ沢から約1時間行くと、赤岳鉱泉に出る。

赤岳鉱泉
10:50到着。ここは結構賑わっていた。
小屋のメニューでラーメンなどもあるし、自炊する人にも広い休憩所がある。
ここで予定通り昼食。

冷凍チャーハンをザックに入れておいて、翌日の昼には解凍されていて、ちょっと温めれば…という超簡単調理(笑)
11:30出発。



ここからは沢をいくつも渡っていく。

途中、山小屋に食料などの物資を運ぶ歩荷(ぼっか)の人たち数人に出会った。
歩荷のアルバイト!山小屋の仕事内容や給料は意外と!求人時期は? | 芸能ニュース+お得情報 style
この人は肉、この人は野菜…と担当が分かれているようだった。
皆、愛想のいい人ばかりで「ご苦労さまです」とか声をかけていたが、一人だけやたら無愛想な人が居て、狭い山道だったので道を譲ったのだが、挨拶もお礼も何も言わずに行ってしまった。
いろいろの人が居るようである。


下界へ

12:15、大きな堤のある堰堤広場に出る。

これで一応登山道は終わり。
ここまでは四駆の車であれば入ってこれる。
あとは砂利の多い林道をひたすら下る。


13:00、美濃戸山荘に到着。

美濃戸山荘
ちょっと雨が降ってきたので、雨宿り。

初心者が多いような団体客が来て、これから登るようで、ガイドさんの地図を指さしながらの説明を受けていた。
13:25、雨が上がったので出発。あともう少しである。


やがて、自動車の走る音が聴こえてくる。

14:00、ゴールの美濃戸口に到着。

八ケ岳山荘には風呂があるのでひとっ風呂浴びて、着替える。
八ケ岳山荘


14:45、JR茅野駅ゆきのバスに乗車。

山よ、さらばじゃ。


茅野といえば、土産はこれ。

名匠・小津安二郎の愛した酒、ダイヤ菊。
諏訪大津屋本家酒造株式会社 =ダイヤ菊の歴史−小津安二郎監督が愛した銘酒=


あとはアルクマビールと八ケ岳の水。


駅に行くと、ちょうどいい時間の特急あずさがあったので、それに乗って帰京。
電車に乗ると、ああ、まだ身体が硫黄くさいなぁ…とも思ったが、あとは睡魔に負けて寝てしまった。




――硫黄岳登山記、了――