南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

オランダ野球

最近筆者の周囲では、WBCで優勝候補だったドミニカに勝ったオランダ代表の話題で持ちきりで…。

奇跡ではない。これが力だ。現役大リーガーのいないオランダが、大リーガーだけで組織したドミニカ共和国に連勝した。まさかの2次ラウンド進出を決め、オレンジ色の帽子が全力でダッグアウトから飛び出した。

http://www.sanspo.com/baseball/news/090311/bsr0903111237024-n1.htm


ゴッホヴァン・ヘイレンアンネ・フランクアントン・ヘーシンク、フォン・シーボルト*1スラップスケート…。


オランダといって野球を思い浮かべる人はまずいない。
しかし、オランダはヨーロッパではイタリアと並ぶ強豪国。
ヨーロッパの野球については、軍司貞則氏の著作(集英社文庫『もうひとつの野球』など)に詳しい。


オランダ代表は植民地である、カリブ海アンチル諸島出身の選手が主力。
アンチル諸島はベネズエラの北方すぐに位置し、プエルトリコキューバにも近く、野球が盛んだそう。
中でもアルバ島という島など、人口約6万人に、野球選手1000人だとか。
(60人に一人が野球選手…!)




そういえば、じゃあ、イタリアはなんで野球が盛んなのかかねがね疑問に思っていたところ、
「第二次大戦後、米軍が進駐したから」
「同じく敗戦国だったドイツは主としてフランス軍が進駐したから野球が盛んにはならなかった」
という話を以前聴いて、目からウロコどころかいろんなモノが落ちたのだった。
 
 

*1:本来はドイツ人だが、オランダ軍軍医の身分で来日。