南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

太シス@『Rooftop』

LOFT PROJECT発とはいえ、毎号ハロプロに好意的なフリーマガジン『Rooftop』誌。
過去にはメロン記念日を表紙に起用したり、Berryz工房関連でジンギスカン特集をやったり、HANGRY & ANGRY真野恵里菜殿も取り上げ、さらに先月号の編集後記では、ソロデビューした矢口真里殿にエールを送っていた。
今月号ではCD評にて、モーニング娘。ニューアルバム『プラチナ9DISC』を絶賛!!


さらに、満を持して(?)、太陽とシスコムーン信田美帆稲葉貴子小湊美和)がロングインタビューに登場。

Taiyo & Ciscomoon Let's RE:START!!
20世紀末から21世紀初頭を鮮やかに駆け抜けた伝説のダンス&ヴォーカル・ユニット、 “サブカルの殿堂”で最初で最後のトーク・ライヴを敢行!
2000年10月に惜しまれつつ解散した太陽とシスコムーンが、デビュー10周年を記念して今再び動き出そうとしている。『メガベスト』発売に合わせて立ち上げた期間限定ブログ、HMV渋谷店で行なわれた事実上の再結集イヴェント、メロン記念日主催の『MELON GREETING』へのゲスト参加と往年のファンには嬉しいハプニングが続いているが、今月末には何と我がロフトプラスワンで最初で最後(!?)のトーク・ライヴを開催することになった。ハロー!プロジェクトの礎を築いた伝説のグループが“サブカルの殿堂”に降臨するのだから、これは大事件である。そして彼女たちは現在、今なお数多く存在する温かいファンの支持を受けながら自分たちの力で復活ライヴを画策している。そのいつか実現し得るだろうライヴに懸ける熱い思いを含め、今回の再結集の意図からトーク・ライヴに対する意気込みまでを、打ち合わせを兼ねてロフトプラスワンを偵察に訪れた稲葉貴子信田美帆小湊美和の3人にたっぷりと訊いた。

 
 



聞き手は、以前、
ユニコーンも見たいけど太シスはもっと見たいぞ!」
と語っておられた*1、編集長:椎名宗之氏。




以下、抜粋――。



──太陽とシスコムーンとして、いつかまたライヴをやりたいという思いはずっとあったんですか。
小湊:「ライヴをやって下さい」というリクエストを個々人が絶えず受けてたんですよね。私のライヴにも当時からのお客さんが来てくれていて、無理とは思いつつもいつか太陽とシスコムーンとしてライヴをやって欲しいと常に言ってくれてたんですよ。私も何かのタイミングでまた集まれたらいいなとは数年前から思っていて、10周年という区切りのいい節目を逃したらもうやれないかなと。で、9年目の去年にみんなへ連絡を取り始めたんですよね。解散から考えると今は8年半で、解散から10周年で集まるのもアリはアリだけど、その間に動かないとやれることもやれなくなると思って。ただ、アップフロントさんがあっちゃんの参加を認めてくれるのか? っていうのがありまして(笑)。私は何とでもなるし、美帆ちゃんも何とかすればいいだろうと勝手に思っていたので(笑)。私の中では、あっちゃんが在籍していたOPD(大阪パフォーマンスドール)のデビュー15周年イヴェントがきっかけとして大きかったんですよ。ああいうこともできるんだったら、あっちゃんも何とか参加してもらえるんじゃないかと思って。


と、やはり、昨夏のOPD復活ライブが大きかった由。
但し、あちらは吉本という大きな会社がバックについていたのに比べて、こちらは頼みのアップフロントも、多少の後押しはしているものの、未だ様子見といったところだろうか。


いわば、徒手空拳…。

──現在、ブログにはライヴ開催希望投票フォームを設置していますね。
小湊:いざ会場を探そうと思っても、キャパはどれくらいが適正なのかわからないじゃないですか。その目安を計る意味もあるし、みんなの要望を聞いてみたいと思って。


なお、現在上海在住のRuRu殿と連絡をとっているのは小湊殿の由。


そのRuRu殿の近況について――。

小湊:RuRuの近況に関しては、いつか本人がみんなに直接伝えることがあると思うんです。それがいつになるのかはわからないですけど。RuRuは今までずっと芸能の仕事に携わってきて、自分だけの自由な時間を使えなかったのが長かったので、これからは自分の人生のためにいろんなことを始めたいと上海へ行ってから考えるようになったみたいなんですよ。だから今後のライヴに繋がることに関しても、本人が今やっと始めたことを中断できない気持ちもあると思うんです。そういうことを私が代弁するのもおかしいだろうし、RuRu本人がライヴで思いの丈を伝えられるのが一番だと思ってるんですよね。


RuRu殿は太シス解散後台湾で成功し、その後日本においてはavexと契約していたので、そのへんの契約が残っているのが問題なのかな?…と思っていたが、そうでもない様子。
これは小湊殿の言う通り、RuRu殿本人の発言を待ちたいと思う。




MELON GREETING』緊急出演について――。

──1月19日にO-eastで行われたメロン記念日主催の『MELON GREETING vol.8』への出演は、メロン記念日からの熱烈なラヴ・コールを受けて急遽実現したものでしたよね。
稲葉:メロンのみんなはずっと私たちのことを好きでいてくれてるし、私自身、リーダーの斉藤瞳とは特に仲がいいんですよ。本来なら今活動をしてないグループを自分たちのイヴェントに呼ぶなんてあり得ないと思うんですけど、HMVのインストア・イヴェントがあったことで“呼んでもいいんじゃないか?”っていう雰囲気になったみたいですね。


後輩たちのリスペクト――。

──あと、『MELON GREETING』に関しては、あの日の斉藤さんの感極まりっぷりがとにかく凄かったですよね(笑)*2。でも、あの気持ちは凄くよくわかったし、見ている僕らも胸を衝かれました。
小湊:まぁ、“そこまで!?”とは思いましたけど(笑)、あそこまで感激してくれて凄く嬉しかったですね。気持ち的にもよくわかるし、彼女たちにとって自分たちがそれだけ大きな存在だったんだなと素直に思えたことが凄く嬉しかったです。
稲葉:ホントだよね。メロンはコンサートでもシスコムーンの歌を唄ってくれてますから。
──2年前の『LOCK ON!』ツアーの時も、『HEY! 真夏の蜃気楼』をカヴァーしていましたよね。*3
小湊:メロンに限らず、ハロー!プロジェクトのみんなは“あの伝説の太陽とシスコムーン”みたいな感じで未だに好きだと言ってくれる人が多いんですよね。
信田:なんか、どんだけ歳行ってんだ!? って感じもしますけどね(笑)。
──カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)が『Magic of Love』と『DON'T STOP 恋愛中』を、ZYXが『ガタメキラ』をそれぞれカヴァーしていましたし、松浦亜弥さんが『宇宙でLa Ta Ta』をカヴァーした時には稲葉さんご本人も参加されていましたよね。
稲葉:松浦もそうだし、℃-uteがカヴァーしてくれた『ENDLESS LOVE〜I Love You More〜』や『YES! しあわせ』を℃-uteのオリジナルだと思ってる新しいファンの方も多いみたいなんですよ。
小湊:ニコ動を見ると、「こっちが本物だぞ!」みたいなコメントが書かれてますけどね(笑)。


…などなど。
以上、聞き手が、初期モーニング娘。メロン記念日に造詣の深い椎名氏であるためか、たいへん興味深い内容。


かつてスポーツ選手のインタビューを多くされていた作家の玉木正之氏が、
「記事が面白くなるかどうかは、選手よりも、実は聞き手の良し悪しで決まる」
と語られていたが*4、こういう記事を読むと、それがよくわかる。




また、前記の「ニコ動云々」の発言からもわかるように、自称“ネットヲタ”の小湊殿が飛ばしまくっております…。

小湊:ソロ・ライヴの時も乾杯はしてるんですけど、それはちゃんと歌を唄い終わってからにしてるんですよ。でも、今回のトーク・ライヴは最初から呑めるわけじゃないですか? それを考えたらwktkですよ、wktk(笑)。
信田:……ん?
稲葉:“ワクテカ”って何?
小湊:“ワクワクテカテカ”。楽しみで心が躍るから、顔にツヤが出てテカテカするってこと。
稲葉:全然意味がわかんない(笑)。あと、orナントカってあるよね? あれは何?
小湊:orz(オルツ)ね。あれはガクッと落ち込んでる人の形。
信田:ふーん。それって暗黙の了解なの?
小湊:ネットをやってる人なら大抵わかると思うよ。


などなど…。




インタビュー全文はこちらに↓
http://rooftop.seesaa.net/article/116530458.html
(誌面の方は、全国のライブハウス、CDショップ、雑貨店など350店舗にて無料配布中)
 
 

*1:http://rooftop.seesaa.net/article/112460049.html 

*2:参考までに当日のレポ→http://d.hatena.ne.jp/captain-tanzawa/20090122#1232630972

*3:椎名氏はメロンライブの常連でもあられる。http://d.hatena.ne.jp/captain-tanzawa/20090217#1234879545

*4:現役時代、インタビューがつまらないとされていた、原辰徳ジャイアンツ現監督であるが、玉木氏のインタビュー記事は面白かった。