南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

かぶいたついでに

元モーニング娘。吉澤ひとみ(24)と石川梨華(25)によるビジュアル系ユニット「HANGRY&ANGRY」、京都花街で300年以上の歴史を誇る老舗「輪違屋」の如月太夫、映画「座頭市」で振り付けも担当したタップダンサーの火口秀幸(42)ら、現代の“かぶき者”が集った「吉祥寺かぶき祭」が14日、東京・吉祥寺の月窓寺境内で華やかに催された。
このイベントは、漫画「花の慶次」を生みだした“傾奇(かぶき)本家”コアミックス(本社・吉祥寺)が、地域活性化を目的に、この日閉店した伊勢丹吉祥寺店の真横で開いた。
パンク&ゴス・ファッションの上に振り袖を羽織って登場したHANGRY&ANGRYは「日本の伝統文化の中でロックできて最高」(吉澤)、「どうかぶこうか最初は不安だったけど、なんとかかぶけたかな」(石川)と満足げ。

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20100315/enn1003151248002-n2.htm

まぁ、ビジュアル系ファッションは現代のかぶき者といえるから、この組み合わせは正しい。


こうなったら、吉澤ひとみ主演で『花の慶次』を舞台化しよう!(宝塚演出?)


いやいや…、どうせなら、『花の慶次』の原点中の原点、映画『城取り』のリメイクがいいかも。


映画『城取り』(1965年。石原プロ)は、司馬遼太郎原作『城をとる話』の映画化で、製作・主演:石原裕次郎、監督:舛田利雄、脚本:池田一朗舛田利雄


この脚本の「池田一朗」というのが後の作家・隆慶一郎氏の本名、つまり『花の慶次』の原作『一夢庵風流記』の著者なのだ。
石原裕次郎氏演ずる『城取り』の主人公は、「車藤三」(元・小早川家の家臣という設定)という名前だが、これ、明らかに前田慶次郎利益がモデルなのである。
なにしろ隆慶一郎こと池田一朗氏自身が『一夢庵風流記』の後書にて、
「『城取り』の主人公は前田慶次郎だった」
と述べておられる。
この作品がきっかけで前田慶次郎の史料を読み出し、それが後の『一夢庵風流記』につながったらしい。



■『城取り』あらすじ
豊臣秀吉亡きあと、世の大名たちが次々に徳川家康になびく中、唯一家康に立ち向かおうとする上杉景勝に惚れ込み、その国元・会津若松に、車藤三(石原裕次郎)と名乗る武士が現れる。
時に徳川軍が上杉討伐のため動き出し、それに呼応した仙台の伊達政宗が、赤座刑部(近衛十四郎)という武将に命じ、会津との藩境に山城を築かせつつあった。
藤三は、旧友で、金を集めるのが趣味という俵左内(岡野左内がモデル。千秋実)を誘い、左内の全財産を軍資金にして、その城を取ってやろうと言い出し、上杉家家老・直江兼続滝沢修)を驚かす。*1
左内の全財産496両を牛に背負わせ、北へ向かった藤三と左内は、途中、木こりあがりの山賊・彦十(石立鉄男)、千里眼の巫女・お千(中村玉緒)、堺の行商人で火薬に詳しく弁舌巧みな十次郎(芦屋雁之助)を仲間に引き入れ、たった五人で城を奪おうと…。



http://www.ne.jp/asahi/gensou/kan/eigahyou29/shirotori.html



配役は、


車藤三(石原裕次郎)→吉澤ひとみ
お千(中村玉緒)→石川梨華
俵左内(千秋実)→小川麻琴
木樵彦十(石立鉄男)→里田まい
白粉屋長次郎(芦屋雁之助)→道重さゆみ


…てな感じでいかがでしょうか。
(一部某『〇ちゃイケ』の影響が入っておりますが…)


舛田監督はご健在だし(『松竹梅』のCM撮っておられます)、かつてはアイドル映画(近藤真彦中森明菜『愛・旅立ち』など)も撮っておられた方なので監修をお願いするとして、石原プロにも協力を頼めば、“石原軍団大好き”な誰かさんも大喜び…?




あっ、忘れてた!


伊達方の姫(松原智恵子)→村田めぐみ


これも是非!(笑)
 
 

*1:普段から金ばかり貯めていた岡野左内が、対徳川戦を前にして、上杉景勝に全財産を献上した、という話が基になっていると思われる。