南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

柴田あゆみ 2nd ONE MAN LIVE「ひと欠片のキセキ」(3/29)・感想

新百合ヶ丘でのインストアイベント(3/3)の際に、唄っている姿を見て、雪が降っているわけでもないのに“真っ白な粉雪 降り注いでゆく”のが筆者には見えた…、という感想を当該ブログにて書いた。
そして、サイン会の時にそのことを直接本人に伝えると、
「そりゃあ、外の天気(曇天)のせいでしょ!」
と、言われたということも述べた(笑)
でもそうすると、比較的好天に恵まれたという今回の各所でのインストアイベント、『ひと欠片のキセキ』は曲としてはツイていなかったのかもしれないな、などとも思った。
まあ、そういう方が雨女であるこの人らしい。


広い会場。
しかし地方在住者には厳しい金曜開催。
…ということで、キャパ半分ちょっと埋まった程度ではあったが盛り上がったライブ。
「インストアイベントなどで付いた新規のお客さんを連れて来たかったから、あえて広い会場を選んだ」
と語っていたが、実際に会場にて「今日、柴田さん初めて観に来たんです」なんて声も聞かれたので目論見はまずまずといえるのではないかと思う。
しかし、新規のお客さんを獲得するには「まだまだやれることあるよなぁ…」というのが正直な感想。
例えば、今回の『ひと欠片のキセキ』という曲にはMVも無かった。
MVが作られなかった理由はわからないが、例えば予算がなかったとか時間がなかったなどというのは言い訳にもならない。
今やアマチュアバンドや地下アイドルですらMVくらいは作る。
アップアップガールズ(仮)じゃないけど、ライブバージョンでもいいからMVを動画サイトにあげるべきではないか。
イベントで撮影解禁タイムを設けて「TwitterYouTubeなどでバンバン宣伝してくださいね〜」とやり、撮影禁止のライブはあとで動画サイトにあげ、地道に効果を上げているアプガを観ていると、そういう思いは一層強くなる。
インストアイベントで通りすがりの一般人が写メを撮ろうとするのを駆けずり回って阻止する前に、スタッフにはやるべきことがあるのではないか。
一般人が写メを撮るのを禁止するならば、スタッフこそもっとファン以外の人々にアピールするような画像や動画をあげるべきではないか。

YouTube等動画サイトの発展により、アーティストのミュージックビデオ、プロモーションビデオ(=PV)の重要性は非常に高くなりました。特に、楽曲だけではなく本人自身の魅力、ダンスありきのパフォーマンスに注目が集まるアイドルというジャンルにとって、PVはファンを増やす上での非常に重要な宣伝材料であり、まさに“プロモーション”をするための映像資料なのです。
今の時代、気になるアイドルがいた場合はまずYouTube等で動画を検索してPVを観るという人はとても多いです。つまりPVは、アイドルにとっての名刺であり、そこで楽曲や顔を覚えて貰うこと、そして、どんなパフォーマンスをしているかを知って貰うことが大切なのです。
竹中夏海・著『IDOL DANCE!!!』より)

逆説的にいえば、インターネット上に動画のあがっていない曲は、この世に存在していないことと等しいのである。
レギュラーのラジオ番組がなくなった今、スタッフはブログやTwitter以外に世間に「柴田あゆみ」を発信する次の手を考えているのか?
せっかくいい曲を唄い、いいライブをしているのに、それが世間に伝わらなければ意味がないし、もったいない。


いいライブであったと同時に、いや、いいライブであったからこそ、はがゆさだったり、いろいろの課題を考えさせられるライブでもあった。



――柴田あゆみ 2nd ONE MAN LIVE「ひと欠片のキセキ」、了――