南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

『上々少女's』#84 小悪魔苦闘篇

新曲「SAMURAI GIRLS」を初披露の模様
本格的なラップに挑戦するアプガの歌姫・関根梓
慣れないラップに苦戦する関根の苦悩が明らかに!
横浜BLITZ〜横浜リベンジ決戦〜悲願のチケット完売!?

http://mv.tv-asahi.co.jp/douga/uugirl/85

アプガきっての美声の持ち主 関根梓

そんな彼女が新曲でぶち当たった大きな壁

アプガの歌姫の苦悩と素顔に迫る

ラップが苦手

2013年7月29日

新曲『SAMURAI GIRLS』初披露前日の振付練習。
振付はもちろん竹中夏海先生。

そんな中、一人浮かない顔の関根

今回の新曲で彼女は
本格的なラップに挑戦するのだが…

上々スタッフ「ラップが苦手だって言ってましたね、さっき」
関根「言ってたっけ? ウチ」
仙石みなみ「言ってたねぇ。つい先程ですね」
関根「ラップ苦手なんですよ。だってやったことないですからねぇ」
上々スタッフ「『リスペクトーキョー』よりも本格的だって話ですけど」
関根「そうなんですよ。全然レベルが違うので、レコーディングの時から(サウンドプロデューサーの)michitomoさんが『レベル上げたから、せっきーと佐保ちゃんで頑張って』って言われたから、そこにプレッシャーがかかるっていう…。michitomoさん、コラ〜!(苦笑)」


レコーディング#1

2週間前のレコーディング

michitomo氏のスタジオ。

今回のレコーディングでトップバッターの関根

お菓子食べながら待機中。
関根「ヤバいですよ。なんで私ラップなんですか!」
と、michitomo氏に訴える。
関根「数えたんですけど、今回ラップの方が歌より多いんです、私」
michitomo「佐保ちんの方がそういう意味では歌の方が多くなるのか…」


michitomo氏の話。
「ラップの部分で関根→佐保→関根→佐保って交互にくるようにしてるんですよ。その2人だけなんでラップ。歌勝負の2トップに無理難題を押し付けるっていう(笑)」
「ラップも唄えるようになって全方位どこでもいけるぜ、みたいな」

あえて歌唱力自慢の2人だけがソロラップに挑戦

それは実力を認められてこその歌割り

レコーディングブースへ向かう関根。
michitomo「はい、いきます」

まずはラップ以外の部分から収録

順調に進むレコーディング。
michitomo「はい、後半いっちゃいます」

ラップ以外の部分は難なくクリアしていく関根

いよいよラップ部分のレコーディング。
michitomo「“関根ラップ”をぶちかまして下さい」
関根「わーしょい…」とテンション低め。
michitomo「(笑)」

ラップ部分の収録を前に突然緊張しだす関根

michitomo「一回やって聴いてみましょう」
関根「はい…」と憂鬱そうな表情。
レコーディング開始。
すると、
「それやっちゃうと逆にカッコ悪くなるから…」
「そこ伸ばしきって、上げる…」
次々とmichitomo氏のダメ出しが入る。


関根「今回はホントにガチなラップに挑戦してるので。いろんなアーティストさんのラップ担当してる人とか、それをたくさん聴いてきたんですけど、いざとなると自分の癖が出ちゃうから…。ホントにそこはアレですね…。恥ずかしいから言わないです!(笑)」
michitomo「かなり言葉詰め込んでやる方なので(苦笑) いきなりハードル5段くらい上げてみました、今回(笑)」
関根「でも“第二章”、どんどん挑戦していくってみんなで決めたので」
michitomo「挑戦するのはいいですけど、カッコ悪かったら意味ないですからね」
関根「はい…、頑張ります」
カメラにそっと小声で、
関根「時々厳しいことを言うmichitomoさん…」
と言ってブースへ。


再び、
「ちょっと力抜けちゃったかな」「絵ズラ的には力入れてカッコつける感じだから」
「棒立ちで唄う感じじゃない」「そういうのイメージして」
というmichitomo氏のダメ出し。
しかしやがて、
「そういうこと」「言ったことすぐ出来るの、さすがじゃないですか」
関根「(苦笑)」して顔を覆ってしまう。

ラップ部分 1フレーズ収録するのに
30分かかってしまった関根

michitomo「喋りじゃないから。どうしても関根さん、喋りになっちゃってるから」
 〃「極端な話だけど、英語喋る人みたいな感じで」
関根、やってみる。
michitomo「そうそう」
 〃「ってやるとカッコ良く聴こえるよね。とりあえず練習しといて下さい」

予定時間内に録りきれなかったので
後日再挑戦する事に

関根「関根は元気です。ありがとうございました…」
michitomo「おつかれした!」



レコーディング#2

3日後

再びmichitomo氏のスタジオ。
上々スタッフ「再挑戦ですか」
関根「再挑戦でございます」
michitomo「ちゃんと仕上げてきましたか?」
関根「いろんな人の聴いてきました」
michitomo「聴いてきましたか」
関根「ホントにもう(佐保)明梨とかにも相談してみたりとか…。はい、頑張りたいと思います」
上々スタッフ「佐保さんは一発でやりましたからね。同じ分量のラップ」
関根「そうですね…。頑張ります、はい(苦笑)」
レコーディング開始。

なんとか全て撮り終えた関根

michitomo「前よりはよく出来てたよ」
関根「だそうです(苦笑)」
michitomo「自分的にどうなの?」
関根「イメージは前よりもいろんな人の聴いて、仮歌ももっと聴いて。期間があったので、その分いろいろ聴けたのでイメージはしやすかったです」

なかなか自分の本心を語りたがらない関根

上々スタッフ「関根さんが壁にぶち当たったのって今まで撮れてなかったので」
関根「いや、今ぶち当たってないですよ。何のことですか?」
 〃「見せたくなかったんですよ今まで。この子(カメラ)に(笑) だから、はい、すいません。見られちゃいました…」
 〃「ぶつかってないです!」
と、コロコロと変わる。
上々スタッフ「関根さんの為に2日間来てますからね」
関根「すいません…。ありがとうございます」
michitomo「というわけで、今日は一回リセットしてボイトレやって来てください」
関根「はい。お疲れ様でした…」

2度目の収録も重い足取りで去っていく関根

果たして関根は自分自身が満足のいく
レコーディングが出来たのだろうか

小悪魔の涙

1週間後

ライブを終え、楽屋に戻ってくるアプガ。

新曲初披露を2日後に控えたこの日
ライブ後の控え室でそれは起こった

(ということは7/28の『TOKYO IDOL FESTIVAL2013』2日目)
michitomo・PandaBoY両氏やスタッフが揃っている。

メンバーそれぞれにこの日のステージの感想を
michitomoさんが話していると…

michitomo「リズムとかしっかりしてんだけど、ピッチとかは安定してなかったりとか。仙石さんは歌詞飛ばしたりとか…」
仙石「(うなづく)」
michitomo「ちょっとピッチフラットしたりとか…」
仙石「(うなづく)」
michitomo「自分たちで昇華していかないと…と、厳しいことを言いました(笑)」
すると関根が手を挙げかける。
michitomo「関根さんは今日比較的良かったです」
関根「(小声)ありがとうございます…」
michitomo「逆に言うことない感じで…。何か言ってほしいですか?」
関根「なんか…」
michitomo「ラップを頑張りましょう(笑)」
思わず目をつぶってしまう関根。
新井愛瞳「頑張ってね」
関根「あー、ラップホントに頑張ります。もー、ラップどうしましょうー!」
michitomo「でも出来てんだから」
顔を覆ってしまう。

ラップの事に触れられ 思わず涙が…

新井「褒められてんだよ!(笑)」
関根「ホントにすいません…」
嬉しさと悔しさの入り混じった涙。
michitomo「磨きをかけてください」


『SAMURAI GIRLS』初披露

2日後

2013年7月30日
新曲「SAMURAI GIRLS」初披露

『2.5D決戦!!〜夏の陣〜アップアップガールズ(仮)×PandaBoY×michitomo×UKYO Inaba』

リハーサル

真剣なまなざしでリハーサルを見守るmichitomo氏。
見終わったあと、ラップ担当の2人(佐保・関根)に注意を。
michitomo「(ラップの)入りの部分2人とも強く入ってとにかく。強く入んないとカッコ悪くなっちゃうから。たたみかけるとこだけは決めてほしいなと。今までと違ってカッコいい部分だったりするから、そこ決められなかったら意味ないっちゃ意味ない。そこはお2人、しっかりやってください」

関根のラップ部分に関して――。

michitomo「体には入ってると思うんで、現場でどれだけ仕上げてくかって部分かな?と思いつつ、本来だったら今日までに仕上げるべきだと思うんですが、本番でどこまでちゃんとやれるかなって部分かなと」
 〃「頭の中ではイメージ出来てると思うんで、それを本番でどれだけ出せるかってとこだと思うんで。まだリハでは点数で言ったら40点くらいかな。本番ではせめて80には…」

そしていよいよ
新曲「SAMURAI GIRLS」初披露のステージへ

円陣。
古川小夏が一言二言声をかけて、気合入れ。

果たして 関根は上手くラップを歌い切れるのか…

開演となり、ステージへと出て行くメンバー。


新井「ここで!」
観客<おおお?
新井「なんと!」
観客<おおお?
新井「新曲をやっちゃいます!」
観客<おおお!!
佐保明梨「この新曲はですね、私たちが音楽業界に闘いを挑む曲になってます!」
観客<おおお!
佐保「それでは早速聴いて下さい!9月4日発売の新曲『SAMURAI GIRLS』!」

終わったあと思わず森咲樹と抱き合う関根。
佐保「皆さんどうでしたかー?」
観客<拍手
佐保「すごい! 初披露なのにもう一緒に踊ってる!(笑) ありがとうございまーす!」
関根「ありがとうございまーす!」
 〃「今回この『SAMURAI GIRLS』という曲では、私・関根梓佐保明梨が初めて…。『リスペクトーキョー』とか『SAKURA DRIVE』とかラップがあったんですけど、それとはホントに次元の違う…」
観客<(笑)
関根「本格的なラップ…」
観客<(笑)
関根「あのー、わかりますか。“次元が違う”って。もう、それとは比べ物にならないくらいの…」
古川「他の曲にちょっと失礼なんで…」
観客<爆笑
古川「なんだろ。“ジャンルの違う”?」
関根「“ジャンルの違う”、“攻め方の違う”…」
古川「そうそう! そういうこと!」
関根「それをね、私たちが挑戦してて…、滑舌が悪いこの2人…」
観客<爆笑
佐保「(苦笑)」
関根「ホントにそこは…。明梨どうですか?」
佐保「頑張りましたよ♪」
観客<拍手
佐保「この曲は闘いの曲なので、この曲と一緒にいろんなフェスで闘っていきたいって思います!」
観客<拍手


ライブ終了後、ステージ裏へ引き上げるメンバー。

初披露を終えて――。

関根「この曲って勢い大切じゃないですか。レコーディングの時、曲じたいをあまり意識しないでラップをっていうことだけだったので、もうダンスも振り入れしたし曲の雰囲気もわかってきたから、自分の中で取り込めてきたから、ラップでも勢いを出せたらなと思って本番は挑めたので」
 〃「目標の人とかは決めてるんですけど、でも完成像なんてまだ全然出来てないです。これからもmichitomoさんに質問攻めして、“関根梓でのラップ像”っていうのを作っていきたいので。明梨と2人でこの曲頑張りたいと思います!


夏 速報

渋谷AXの外観――。

8月25日 「ジモドルフェスタ2013 SUMMER」

開演前のロビーにて、チケット販売。
声を張り上げて販促するアプガメンバー。

1週間後の横浜BLITZでの単独ライブを満席にするため
チケット販売を呼びかけるメンバー

佐保「4月の時もみんなで埋めよう埋めようって頑張ったけど埋まらなかったりとか、やっぱり横浜BLITZっておっきな壁だったっていうか、私たちにとって…」
仙石「リベンジでありながら最後でもある(10/14閉館)。ホントにもう立てないところなので。アプガになってからも思い入れのある場所だし、エッグ時代から立ってたっていう横浜BLITZが最後っていうのは、今まで頑張ってきた全部の締めだと思うんですよ」
チケットが1枚売れるごとに周囲のヲタから歓声があがる。
購入者には、関根・古川・森らメンバーが手渡し。
森「エッグから始まって今年で10年めで。7年くらいはお世話になってると思うんですけど、ハロプロエッグだった時は24人とかそのぐらいで…」
新井「20人近く居ても満員にならなかった横浜BLITZを7人で満員に出来るっていうのはすごいことだと思うので…」


やがてチケットは残り僅かとなる。
新井「あと1枚でーす!」
ヲタ<おおお!!!
やがて最後の1枚も売れて、完売。
ヲタ<拍手
そして「バンザイ」。
メンバーの涙。
新井「泣かない、泣かない! まだ泣かなーい!」
 〃「横浜BLITZは完売したけど、まだ赤坂BLITZ(9/14、2公演)や…」
ヲタ<爆笑
仙石「ジモドルフェスタのステージも全力で頑張りますし、8月31日のステージも全力で(涙)頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
言い終わって顔を覆って号泣。
ヲタ、「みーこ!」コール。
森、仙石にタオルを渡す。
仙石「というわけで以上!」
全員「アップアップガールズ(仮)でした!」
ヲタ<拍手
メンバー、手を振りながら去る。外へ出て楽屋へと向かう。
泣き続けるメンバー…。
新井「(仙石に)声に出して泣くな(笑)」
仙石「(泣きながら)だってファンの皆さん優しいんだもん…。メッセージ((仮)旗へのメッセージ書きも同時に行われていた)とかさ、ファンの皆さんから声出してさ…。『お願いします』って言ってくれたりとか…」
 〃「感動した。嬉しい…」
新井「期待に応えなきゃね」
 〃「(全員に)泣き顔で楽屋戻るのやめてよ! 何事?って思われちゃうから(笑)」
全員<(笑)
関根「(泣くの)我慢した♪」

泣いても笑っても
これが最後の“横浜BLITZ*1

 
 

*1:と、この時点では思われていた…。