南アルプス天然少年団

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通りすがりの傍観者の足跡。

復活MELON LOUNGE・感想

そこそこの整理番号をいただいたものの、今回は「コラボ」ということがいちばんのテーマであったので、あえて前の方には行かず、なるべくステージ全体を見られる位置というのを心がけた。


で、観た感想は――。


よくわからないんだけど、なにか一体感と違和感がごちゃ混ぜになっているような…。
でも、決して気持ち悪くはなく、むしろ痛快な…。
だからコラボとしては成功なんだろう…、というのが個人的な結論だった。
初披露ということで緊張感もあったろうし、まだこなしきれていないように見えた部分もあった(メロンもビークルも)ものの、やはり生バンドというのはそれなりに迫力のあるもの。
願わくば、このメンバーで短いツアーでもやってくれれば、もっと…とは思う。


さて、肝心の楽曲『DON'T SAY GOOD-BYE』。


奇しくも『音流』にて、増子直純氏が「中森明菜」と言っておられたが、実は初聴の際に筆者が感じたのもまさにそれだったのである。曲調は違うけれど、『十戒』(作曲:高中正義1984年)あたりのテイスト。
但し、その時は音質が悪い環境であったこともあって演奏部分があまりよく聴こえず、そのためかむしろ歌謡曲ぽくなってしまったのではないか?…という危惧を持っていた。
一応補足しておくと、「歌謡曲ぽい」というのは個人的には決して否定的ではないし、「80年代的」「明菜的」というのならば、確かにヒダカ氏や増子氏の言う通り「褒め言葉」なのだが、「ロック化計画」とうたったわりには…、ということである。
しかし、やがて音質の良い環境で聴くことによって、その危惧は払拭されたわけであるが。


また、ヒダカ氏が練りに練った(?)というパート割。
歌い出し斉藤ソロ→柴田ハモり→村田ソロ→大谷ハモり→ユニゾン→大谷ソロ→斉藤ハモり→ユニゾン→斉藤大谷ラップ→柴田ソロ→村田ハモり…。
聴いていて心地よく、この曲に関しては完璧といっていい。
ヒダカ氏「いちばんドスが利いてたから…」ということで、トップに起用された斉藤殿が機関車のように引っ張り、村田殿がつなぎ、大谷殿盛り上げ…、そしてそれがラストの柴田殿にフェイクっぽく吐息まじりで歌わせている(マシータ氏「萌えポイント」)のに活きてくる。
(おそらく、このドスの利いた斉藤殿の声と吐息まじりの柴田殿の声の対比が、より「明菜的」という印象を増幅させているのだと思う)
「お客さん的に気持ちを乗せやすい」ものを目指したという、ヒダカ氏の目論見というか戦略というかは見事に成功している。
ともあれ、『Rooftop』椎名氏のいう「大名曲」かどうかはわからないけど、いい曲であるのは確かだと思う。


もう一曲のセッションに関しては、
「次のコラボがパンクだから…」
ということで、ヒダカ氏始めビークルの皆さんが気を使ってくれたのかなぁ?…という感じ。
ちょっと付け焼き刃のようで、『DON'T SAY GOOD-BYE』に比べれば完成度は数段落ちるように思われた。
MELON GREETINGハロメンつつみかよこ殿とやったコラボと比べても、である。
関係者席で観ていた広瀬貴史氏の言う、
「(あれなら)『This is 運命』の方が断然パンクだよ」という評に、全面的に賛成。




イベント全体的には、あれほどの長時間、しかもDJ→ライブの際の準備に時間がかかる(20分くらいかかっていたと思う)のならば、はっきり一部二部制にしちゃえばいいのに…、と思った。
とくに気の毒だったのはせっかく来てくれたビークルファン。
正直、彼ら彼女らにとって、前半のDJタイムは退屈以外の何物でもなかったかもしれないし…。
(それに近いことを呟いていたビークルファンもいたのだ)
さあ、いよいよ、待ちに待ったビークルライブだ!…と思ったらあんなに待たされるとは…。
DJタイムからライブの時間まではっきりインターミッションを入れてしまえば、その間煙草吸われる人は喫煙所に行ってとか、バーに行って飲み物などいただいたり出来るし(筆者はそうしてましたが)。
その方が店側も儲かるし。
せっかく来てくれた、コラボ相手のファンの方にも気持ち良く帰ってもらいたいから。



なお、今回は関係者席が大盛況。
おそらくハロメン(卒業生含む)は一人も来ていなかったろうし(同日に中澤裕子殿生誕祭があったこともあるだろう)、ここしばらく、MELON GREETINGなどでは関係者席の主力(?)だった『かば』&散歩道楽勢が(『あたるも八卦!?』公演中の為)いつもの半数以下しか来ていなかったにもかかわらず、である。
やはり、ゲスト:BEAT CRUSADERSというのは関係者的にも魅力的だったんだと思うし、今回は舞台関係者よりも音楽関係者が多かったのだと思う。
ちなみに、帰りがけに2階トイレに寄ったところ、関係者席の方からは、かなり酔っ払っている声などが聴こえて来て賑やかだった(笑)



さて、コラボ第二弾のお相手はニューロティカ
正直、つながりがよくわからなかったんだけど、よく考えたら、やはり今回のコラボの“仲人役”ともいえる『Rooftop』誌に連載を持っていたり(カタル氏)、それと最近、斉藤殿がライブに行っていたのだった。
http://blog.oricon.co.jp/melonlounge/archive/70/0


他にハロプロ関連だと、後藤真希殿(もちろんハロプロ時代)に一曲だけだけど、アレンジに参加してたんだな…。
(『ポジティブ元気!』鈴木Daichi秀行氏との共作。アルバム『3rdステーション』に収録。2005年)



そのニューロティカがゲストの次回MELON LOUNGEは7/15。
筆者は仕事との兼ね合いで、まだ行けるかどうかわからないので(現時点では行けない公算の方が大)、静観中…。