南アルプス天然少年団

南アルプス天然少年団

通りすがりの傍観者の足跡。

情報

宮城の避難所に居る友人とは時々連絡を取っておりまして。
彼曰く、
「たまたま高台に居たから、生き残ったよ…」
というのが、凄惨である。
電気やガス、それに水や食料の不足もあるんだけど、情報が入って来ない、というのが不安を煽るそう。
「東京はどうなってる?」
と、逆に訊かれた。
電車がまともに動いてない、輪番停電、買いだめ…。
そんな話をすると、たいへん驚いていた。


地震以降、芸能人が義援金を呼びかけたり、被災者にエールを送っていたりするけど、そんなの現地には全然届いてないんだなぁ…。
改めて情報の大切さということを思い知らされる。



さて、昨日の筆者は地震の前から休みをとっていたわけで、今日は普通に出勤しようとすると、電車はまあまあ動いてるんだけど、今度はバスがあんまり動いてない。
昨日から50%の運行だそうで、
(うわぁ、昨日休んだから知らなかった…)
と思ったが、あとの祭り。電車の中から「…というわけで遅れる」旨職場の何人かにメールすると、
「今日は全員自宅待機になってるが、連絡いってないか?」
という返信あり。
そんなもん来てないがな。
今のところ、誰のせいなんだかわからないが、ともあれ情報は大切である。
「俺のほかにも誰か行ってるんじゃないの?」
「いや、そんなことはない」
仕方なく帰る途中、今度は別の同僚から電話。
「誰も来てないんですけど…」
ほらみろ。



家に帰って、とりあえずTV。
例の福島原発についてのニュースにて、解説していた専門家が放射能について、さまざまな誤解をとく内容の話をしたあと、
「いちばん大事なことは…」
と、言い出したので、耳を傾けると、
「自分より詳しそうな人に話を訊くことですね」
と、結んだので、ひっくり返ってしまった。
周囲に放射能に詳しい人なんてなかなか居ないぞ。
しかも「詳しい人」じゃなくて「詳しそうな人」って…。
余計誤解を生んだら、どうするんだ…???